UNIXとLinuxの「Bash」シェルに重大なセキュリティホール

Steven J. Vaughan-Nichols (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部 2014年09月25日 11時10分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 多くのUNIXおよびLinuxのユーザーに利用されている「Bourne Again SHell(Bash)」に重大なセキュリティホールが発見された。このセキュリティホールはBashによる環境変数の評価方法に起因している。ハッカーは特別に作成した変数を用いてセキュリティホールを突き、シェルコマンドを実行できる。これによりサーバはさらなる本格的な攻撃に対して脆弱な状態となる。

 数ある他のセキュリティホールと同様に、今回のセキュリティホールも悪用するには高レベルのアクセス権が必要だ。しかしRed Hatのセキュリティチームによると、ハッカーは特定のサービスやアプリケーションを経由することで、認証なしにリモートから環境変数を入力し、セキュリティホールを悪用できるという。ルート権限(スーパーユーザー権限)でスクリプトを呼び出すアプリケーションをハッカーに悪用されると、サーバに破壊的な損害を引き起こされる可能性がある。

 Bashがシステムシェルとして広く普及していることが、今回の問題を深刻化させる要因となっている。アプリケーションがHTTPやCGIを通じて、ユーザーがデータを挿入できる形でBashシェルコマンドを呼び出すと、そのウェブサーバは攻撃に対して脆弱な状態となる。Akamai TechnologiesのチーフセキュリティオフィサーであるAndy Ellis氏によれば、ユーザー入力を評価してシェル経由で別のアプリケーションを呼び出すタイプのアプリケーションは、今回発見されたセキュリティホールの影響を受ける可能性があるという。

 このセキュリティホールを抜本的に解決するには、脆弱性のあるBashを新しい安全なバージョンに置換する必要がある。米国時間9月24日朝の時点で、Bashの開発元からすべての現行バージョンをアップデートするパッチがリリースされている。また、DebianRed Hatはパッケージ化されたパッチを公開している。ディストリビューターからのパッチを待たず、アプリケーションに対する危険な入力を排除したり、シェルを呼び出す古いCGIスクリプトを無効化して新しいスクリプトに置換したり、Bash自体を別のシェルに置換するなどの回避策を実施することも重要だ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
「企業セキュリティの歩き方」
「サイバーセキュリティ未来考」
「ネットワークセキュリティの要諦」
「セキュリティの論点」
スペシャル
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
展望2017
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
より賢く活用するためのOSS最新動向
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
米株式動向
日本株展望
企業決算