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富士通、AI技術を「Human Centric AI Zinrai」として体系化

NO BUDGET

2015-11-04 11:56

 富士通は11月2日、30年以上にわたり培ってきたAI(人工知能)に関する知見や技術を「Human Centric AI Zinrai」として体系化し、各種商品・サービスへの実装を開始すると発表した。

 同時に、AIを活用した業務変革やイノベーションの創出を専任のコンサルタントが強力に支援するAI活用コンサルティングサービスを提供、その推進組織として、「AI活用コンサルティング部」を11月1日付けで設立した。AI活用コンサルティングサービスの費用は個別見積で、提供時期12月。販売目標は、2018年度までにZinrai関連ソリューションで累計500億円。


「Human Centric AI Zinrai」構成要素一覧(富士通提供)

 富士通グループでは、富士通研究所が中心となり、1980年代より継続的にAIの実用化に向けた研究開発に取り組んできた。一方、昨今では企業の現場業務の変革やイノベーションによる新規ビジネスの創出に向けてICT活用のニーズが飛躍的に高まっており、その中でも特にAIの導入に注目が集まっている。これを受けて今回、これまでに培ったAIの知見や技術をZinraiとして体系化した。

 Zinraiは、富士通グループが取り組んできた「知覚・認識」や、「知識化」「判断・支援」、そしてそれらを高度化し成長させる「学習」などのAIに関する研究開発の結果である技術やノウハウを結集し、体系化したもの。

 今後大きな発展が期待されている脳科学に関する研究から得た知見や、人の生活や社会にAIを導入する際の社会受容性向上に向けた研究、さらにはスーパーコンピュータをも活用したシミュレーションの先端研究から得られる知見やノウハウをベースに、それぞれの要素の連動性までも考慮した富士通グループのAI技術の集合体だとしており、人の生活や社会を豊かにするための100件を超える特許技術を結集させているという。

 主な要素は以下の3点で、それぞれが「学習」により高度化し、成長していくとのこと。

知覚・認識

 人のように五感を駆使し、人の感情・気付き・気配りまでも処理する感性メディア技術。

 適用例:振り込め詐欺検知、「人の気持ち理解」による顧客対応サービスの向上と自動化など

知識化

 人が理解する知識のみならず、機械処理できる知識を創り出す技術。

 適用例:診療時の意思決定支援、金融監督業務の改善など

判断・支援

 スーパーコンピュータをも活用して社会やビジネス上の課題を数理的に解決する技術。

 適用例:空港における混雑緩和、津波浸水シミュレーターなど

 新たに提供されるサービス・ソリューションは以下の通り。

AI活用コンサルティングサービス

 PoC(Proof of Concept)やPoB(Proof of Business)を通じて、顧客とのイノベーション共創を実現するAI活用コンサルティングサービスを提供。富士通のAI専任コンサルタントが経営課題やニーズなどをヒアリングし、Zinraiの技術をもとに最適なAI活用シナリオを立案することで、顧客と共にイノベーションの実現を目指す。

 同サービスの提供にあたり、11月1日付でグループのAI関連研究者や技術者、キュレーターなど200人を統括する新組織としてAI活用コンサルティング部を設立、今後AIビジネスの成長にあわせ継続的に体制を拡大していくとしている。

異常予兆監視機能を開発中

 ビッグデータソリューション「FUJITSU Business Application Operational Data Management & Analytics」(ODMA)において、Zinraiの構成要素である機械学習機能を実装し、機器やサービスの異常予兆を高精度で検知する「ODMA 予兆監視」を開発中。

 これにより、IoT技術を活用した工場やプラントの設備保全を自律化し、運用継続性をさらに向上させるなど、顧客の業務の効率化を強力に支援する。ODMAは、継続的にZinraiを実装したシステムを提供予定で、さらなるAIの導入範囲拡大に向け商品を強化していく方針としている。

 さらに今後は、Zinraiを様々な業種アプリケーションやミドルウェアなどの商品、サービスに実装していくことで、ODMAのほか、デジタルビジネスプラットフォーム「FUJITSU Digital Business Platform MetaArc」上でもZinraiの技術をサービスとして展開していく。人の生活や社会をより豊かなものにするために、あらゆるICT環境へのAI導入を強力に推進するとしている。

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