IBMは米国時間7月18日、予想を上回る2016会計年度第2四半期決算を発表した。なかでも、クラウド、アナリティクス、エンゲージメントなどの「戦略的分野」では、売り上げが2桁成長を記録した。
第2四半期の純利益は28億ドルだった。非GAAPベースの利益は1株あたり2.95ドル、売上高は202億ドルだった。アナリスト予想では、非GAAPベースの利益が1株あたり2.89ドル、売上高は200億3000万ドルだった。
アナリスト予想は上回ったものの、売上高は前年同期の208億ドルより減少しており、これで17四半期連続の減少となった。
しかし、戦略的分野からの売り上げが今や全体の38%を占めるまでになったとして、同社幹部は楽観的な見方を示している。戦略的分野での目標が第2四半期に達成されたことから、IBMの最高財務責任者(CFO)を務めるMartin Schroeter氏は電話会見で「われわれは当初の計画を達成した」と述べた。
戦略的分野の第2四半期の売上高は、前年同期比で12%増加したとIBMは報告している。同四半期におけるクラウドの売上高は30%増加し、過去1年間では116億ドルに達した。アナリティクスの売上高は5%増、モバイルの売上高は43%増、またセキュリティの売上高は18%増となった。
2016年に入ってIBMは、The Weather Companyや動画クラウドサービスのUstreamなど11件もの買収を完了している。加えて資本支出におよそ20億ドルを費やしている。
IBMの四半期業績は2期連続してアナリスト予想を上回ったものの、通期の利益見通しは1株あたり13.50ドルで前四半期から変更していない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。