IBMは米国時間4月18日、2017会計年度第1四半期(3月31日締め)を発表した。利益は予想を上回ったものの、売上高は予想を若干下回るという明暗入り交じった内容となった。また、サービスとしてのクラウドは年間売上高のランレートが86億ドルとなっている。
売上高は前年同期比3%減の182億ドル、純利益は18億ドル(1株あたり1.85ドル)だった。また、非GAAPベースの1株あたり利益は2.38ドルだった。
アナリストらは売上高を184億ドル、非GAAPベースの1株あたり利益を2.35ドルと予想していた。
IBMの最高経営責任者(CEO)Ginny Rometty氏は、ブロックチェーンや量子コンピューティングといった先進テクノロジの開発をさらに推し進めていくと述べている。
同社は2017年通期見通しについて、非GAAPベースの1株あたり利益が少なくとも13.80ドルになるとした。
主な数値は以下の通りだ。
- 第1四半期のクラウドの売上高は前年同期比33%増の35億ドル。
- アナリティクスの売上高は前年同期比6%増、セキュリティの売上高は同9%増。
- コグニティブソリューション(「IBM Watson」関連およびソリューションソフトウェア、トランザクションプロセッシングソフトウェアを含む)の売上高は前年同期比2.1%増の41億ドル。
- グローバルビジネスサービス(コンサルティングおよびグローバルプロセスサービス、アプリケーション管理を含む)の売上高は前年同期比3%減の40億ドル。
- テクノロジサービスおよびクラウドプラットフォーム(インフラサービスおよびテクニカルサポートサービス、統合ソフトウェアを含む)の売上高は前年同期比2.5%減の82億ドル。
- システム(システムハードウェアとOSソフトウェアを含む)の売上高は前年同期比16.8%減の14億ドル。
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この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。