日本ヒューレット・パッカード(HPE)は5月22日、フラッシュストレージ「HPE Nimble Storage」の新モデルを発表した。新モデルは、オールフラッシュ構成(SSD)の「AFシリーズ」が5モデル、HDDとSSDを組み合わせたハイブリッド構成の「HFシリーズ」が5モデル。
AFシリーズは、従来のフラッシュアレイと同様に99.9999%の可用性を保証すると同時に、予測分析機能「HPE InfoSight」による運用管理が可能。新モデルでは、エントリモデル「AF20」「AF20Q」、ミッドレンジモデル「AF40」「AF60」、ハイエンドモデル「AF80」をラインアップする。従来比で価格性能を最大3倍に高めた。エントリモデルでは、6テラバイトの物理容量からスタートできる。最小構成価格は849万2700円(税別)。
HPE Nimble Storage
HFシリーズは、従来のCSシリーズとSFシリーズを統合した後継モデル。エントリモデル「HF20」「HF20H」「HF20C」、ミッドレンジモデル「HF40」、ハイエンドモデル「HF60」で構成される。HF20Cを除く全モデルでインライン重複排除機能が実装された。HF20Cはインライン重複排除を行わないが、2ペタバイトの有効容量までスケールアップ可能。
バックアップや災害復旧のためのセカンダリフラッシュアレイとしても機能し、品質保証やテスト-開発、レポート作成などのワークロードにも使用可能としている。最小構成価格は672万5400円(同)。
新モデル(AFシリーズ)では、物理容量1テラバイト当たりで他社製品よりも多くの有効容量を保証する「HPE Store More Guarantee」プログラムを提供する。他社製品よりも優れたストレージ効率を提供できない場合は、その差分を無償提供する。
また今回、次世代のSSD接続規格であるNVM Express(NVMe)と、「ストレージクラスメモリ(Storage Class Memory:SCM)」に対応する技術ロードマップも明らかにされた。NVMe+SCMの組み合わせは、NVMe+フラッシュよりも10倍以上の高速化が見込めるとしている。