環境施設の設計、建設、運転管理やメンテナンスなどを事業とする三井E&S環境エンジニアリング(千葉市美浜区、従業員数719人)は、ロボティックプロセスオートメーション(RPA)ソフト「Automation Anywhere Enterprise」を採用。3.5カ月で70のソフトウェアロボット(Bot)を開発、180時間を削減したという。3月31日、日本での提供を担うオートメーション・エニウェア・ジャパン(AAJ)が発表した。
1人で担当する業務、作業が多く、その分だけを代行できる、自分の分身をパッと作れる“文房具”のようなソフトウェアを求め、複数を比較検討。使い勝手や親会社となる三井E&Sエンジニアリング(中央区)での活用実績などから採用したという。
社内導入は少人数から進めたという。関係者に具体的な活用方法を紹介しつつ、業務を棚卸し。収集できた30ほどの課題に対し、AAJのセールスエンジニアが業務部門へ集中開発研修を実施する「ボッタソン」を開催。社内に機能を体験させたという。
導入後は、社員と対話しながら業務にRPAを適応、試運転までを検証する数時間の「セッション」を実施。スキルに合わせて関係者全員が活用できるよう個別フォローしたと説明。経理、企画、人事、建設、設計、技術、資材、整備、安全衛生管理室といった多岐にわたる管理、現場の部課署でシステムをまたぐ、横断的な業務自動化が進んでいるという。
開発した70のBotで作業時間、連絡業務などを削減。納期の効率的な管理管理など、品質も向上したとしている。
自動化した業務例
Bot本体とは別に、簡単な機能に特化した再利用可能な部品“メタボット”を200以上準備。Botの量産だけでなく、新しい自動化アイデアが集まり、新たな業務も生まれているとしている。