「iOS」と同様、「Android」も安全なプラットフォームになるために最善を尽くしている。しかし、OSに関して知っておくべき重要なことが1つある。ユーザーのデータが不正にアクセスされるのを防ぐ責任を負うのは、開発者だけではない。ユーザーも、自分がインストールするアプリ、接続するネットワーク、さらにはロック画面に表示する情報にも注意を払う必要がある。
デフォルトでは、Androidはロック画面にさまざまな通知内容を表示するため、ユーザーの人生で起きていることを誰でも垣間見ることができる。メッセージ本文の冒頭に機密情報が含まれるテキストや電子メールを受け取ることもあるかもしれない。
デフォルト設定では、そうしたメッセージが到着した場合、Androidはその一部をロック画面に表示するので、誰でも見ることが可能だ。
とはいえ、機密性の高い通知内容がAndroidのロック画面に表示されないようにするのは、実は非常に簡単である。本記事では、その手順を紹介する。
必要なもの
「Android 10」以降を搭載するデバイス(ここ数年に発売されたほとんどのAndroidデバイスはこれに当てはまる)を所有している人は、ロック画面で通知内容を非表示にする機能を利用できるはずだ。ここでは、「Android 13」が搭載された「Pixel 7 Pro」を使って説明を進める。
それでは、デバイスを手に取って、機密性の高い通知内容がロック画面に表示されないようにしてみよう。
機密性の高い通知内容がAndroidのロック画面に表示されないようにする方法
1. ロック画面の設定を開く
ホーム画面で何もない場所を長押しして、「Home Settings」(ホームの設定)をタップする。
ホーム画面を長押しすると、このポップアップが表示される。
提供:Screenshot by Jack Wallen/ZDNET
2. 「At a Glance」の設定を開く
設定ウィンドウから、「At a Glance」の歯車アイコンをタップする。
Android 13の「At a Glance」の設定にアクセスする。
提供:Screenshot by Jack Wallen/ZDNET
3. 機密性の高い通知を無効にする
「Sensitive content on lock screen」(ロック画面でのプライベートな情報)をタップする。表示されたウィンドウで、「Sensitive notifications」(機密性の高い通知)を探し、オン/オフスライダーをタップしてオフにする。これにより、機密性が高いとアプリに判断された通知内容はAndroidのロック画面に表示されなくなる。
この画面からサイレントの会話と通知を非表示にすることもできる。
提供:Screenshot by Jack Wallen/ZDNET
この設定を有効にしても、これまでと同様、ロック画面に通知が表示されるが、Androidが機密情報とみなした通知については、内容が表示されなくなる。つまり、何かを受信したことは分かるが、その内容を確認するには、デバイスのロックを解除する必要がある。
ロック画面に表示される通知内容を誰かに読まれたくないのなら、この機能でそれを防ぐことが可能だ。確かに、内容を確認する際の手間が増えることにはなるが、セキュリティとプライバシーが向上するので、不便さを我慢する価値はある。サイレント通知や特定のアプリの通知、すべての通知を非表示にすることも可能だ。
提供:d3sign/Getty Images
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。