Boxは6月28日、同社AIプラットフォーム「Box AI」の機能拡充を発表した。
「Enterprise Plus」プランにおいて「Box AI for Hubs」「Box AI for Documents」「Box AI for Notes」のエンドユーザーに対するクエリー数制限を撤廃した。これは、同社の日本法人Box Japanが6月25日に開催したカンファレンス「BoxWorks Tokyo 2024」で同社の共同創業者であり最高経営責任者(CEO)であるAaron Levie氏が明らかにしていた。ベータ版が現在提供されているBox AI for Hubsは、一般提供されると同時にクエリー数制限が撤廃される。
さらに、同社は、次の機能拡充も発表した。これらは2024年後半にリリースする予定だという。
Box AIに新しい「GPT-4o」モデルを実装することが計画されている。GPT-4oにより、Box Hubsでより質の高い回答を実現し、さらに20を超える言語に対応するための高度な機能を提供すると同社は述べる。
画像ファイル形式に対して自然言語でのクエリーをサポートする。これにより、Boxに保存されている画像について具体的な質問をすることが可能になる。さらに、スプレッドシート上のクエリーを実行可能なコマンドに変換して正確なデータ分析を実行すること、大規模な構造化データセットとのやりとりを簡素化すること、インサイトの生成を加速することなどもサポートされる。
新しい「Box AI for Metadata API」は、カスタムアプリケーションとBox AIを統合し、ドキュメントから重要な情報を幅広く自動的に抽出することを可能にする。Boxのワークフロー自動化ツールと組み合わせることで、ファイルのメタデータに基づいてプロセスを自動化し、非構造化コンテンツから重要なフィールドを抽出し、「Salesforce」などの外部アプリケーションに情報を保存することができるようになる。
Box AI for Metadata APIは、Enterprise Plusプラン向けにベータ版が現在提供されている。価格は正式リリースに近づいた時点で発表されるという。また、コアのBoxアプリケーション内でのほかのBox AI Platform APIコールやエンドユーザーのメタデータクエリーに関する価格も同時に発表される予定。