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ニュータニックス、「Nutanix Kubernetes Platform」「GPT-in-a-Box 2.0」など発表--「.NEXT 2024」基調講演

藤本和彦 (編集部)

2024-05-22 12:15

 Nutanixは年次カンファレンス「.NEXT 2024」をスペイン・バルセロナで開催している。現地時間5月21日にはプレジデント 兼 最高経営責任者(CEO)のRajiv Ramaswami氏が基調講演に登壇した。講演では、Dell Technologiesとの協業強化や「Nutanix Kubernetes Platform(NKP)」を発表。また、新たに「GPT-in-a-Box 2.0」とAIパートナープログラムなども明らかにした。

Nutanix プレジデント 兼 最高経営責任者(CEO)のRajiv Ramaswami氏
Nutanix プレジデント 兼 最高経営責任者(CEO)のRajiv Ramaswami氏

 2024年は「Run everywhere. Let's make big things possible」をテーマに、最新の技術動向や世界各国のユーザー事例、同社のビジョンやストラテジーなど、さまざまな情報が披露される場となっている。

 Ramaswami氏は講演の始めに、「われわれはエンジニアの会社であり、イノベーションと顧客の成功に焦点を当てている。オンプレミス、パブリッククラウド、エッジのあらゆる場所で使用できる単一のプラットフォームを構築し、ハードウェアから始まり、スタックの各レイヤーで常に選択の自由を提供し、コンシューマーライクなシンプルさをエンタープライズに提供してきた」と語った。

 続いて、同氏は「Modernize Infrastructure to a State-of-the-Art Hybrid Cloud」「Build Modern Apps Onece and Run Anywhere」「Enable Your Enterprise AI」の切り口で、同社の最新の取り組みを紹介した。

基調講演では3つのテーマに沿って最新の取り組みが紹介された
基調講演では3つのテーマに沿って最新の取り組みが紹介された

 「Modernize Infrastructure to a State-of-the-Art Hybrid Cloud」ではまず、「Nutanix AHV」の新たな導入オプションとプログラムを発表した。Nutanix AHVに新たな導入オプションが追加され、既存の導入済みサーバーを再利用し、Nutanix AHVハイパーバイザーを実行できるようになる。これにより、従来のサーバーハードウェアの投資を再利用しつつ、より柔軟な導入を可能にすることで、ワークロードとコスト管理のさまざまなニーズに対応する。Ciscoとの戦略的パートナーシップの一環として、Nutanixは既存の「Cisco UCSブレードサーバー」の認証を開始している。

 もう一つの発表は、Dell Technologiesとの新たな共同ソリューションでの協業になる。「Nutanix Cloud Platform(NCP)」と「Dell PowerEdge」を組み合わせたターンキー型の統合ハイパーコンバージドアプライアンスの提供を開始するとともに、NCPと「Dell PowerFlex」を組み合わせ、コンピュートとストレージを個別に拡張できる。

 続いて話題は「Build Modern Apps Once and Run Anywhere」に移り、「Kubernetes」を使用したコンテナーベースのモダンアプリケーションの管理を簡素化する「Nutanix Kubernetes Platform(NKP)」を発表した。

Nutanix Kubernetes Platform(NKP)
Nutanix Kubernetes Platform(NKP)

 Nutanixは、2023年に発表した「Project Beacon」の一環として、どの環境でも実行可能な、クラウドネイティブなコンテナー化アプリケーションの導入拡大を目指している。NKPもこうした取り組みに基づくもので、同社が2023年に買収したD2iQのKubernetes管理技術がベースとなる。例えば、オンプレミスでNutanix上のコンテナーを実行するクラスターと、パブリッククラウドで実行されるクラスターを一つの管理画面で管理することが可能になる。

 Cloud Native Computing Foundation(CNCF)準拠の包括的なクラウドネイティブスタックにより、オンプレミス、ハイブリッド、マルチクラウドの環境でKubernetesクラスターをセキュアに管理するための一貫した運用モデルをプラットフォームエンジニアリングチームに提供する。NKPの具体的な特徴は次の通り。

  • データドリブンなアプリ向けのKubernetesプラットフォーム:NKPはNutanixのデータサービスポートフォリオと連携することで、信頼性の高いスケールアウト型のブロック/オブジェクトストレージとDatabases-as-a-Service(DBaaS)を提供する
  • 自動化によるKubernetes管理の簡素化:ベストオブブリードの自動化機能とAIドリブンな運用の洞察を通じ、複雑性とヒューマンエラーを軽減し、一貫性と標準化を確立することで、NKPはKubernetesの導入、セキュリティ、監視、アップグレードの簡素化に強力な機能を発揮する
  • ベンダーロックインを排除した包括的なプラットフォーム:NKPは純粋なアップストリームのCNCF準拠Kubernetes上に構築されており、顧客企業はオープンソースコミュニティーのイノベーションを享受しつつ、フォークされたKubernetesバージョンや単一ベンダーのソリューションに関連する移植性、互換性、アップグレード、セキュリティの問題を解消できる。さらに、NKPはクラウドネイティブなエコシステムの構成要素であるため、顧客企業はCNCF互換のパートナーソリューションを容易に活用し、自社の特定のニーズに適したプラットフォームエンジニアリングのスタックを構築できる
  • マルチクラスターのフリート管理:集中管理プレーン、単一の可観測性ポイントとして機能するユーザーフレンドリーなダッシュボード、オンプレミス、パブリッククラウド、エッジ、エアギャップの環境で実行されるクラスターのコントロールを通じ、NKPはKubernetesクラスターの容易な管理を実現する。フルスイートのプラットフォームサービスを通じ、「Amazon EKS」や「Azure Kubernetes Service(AKS)」などのマネージドKubernetesサービスを拡大するNKPによって、顧客企業は単一の標準化された方法でKubernetesフリート全体を管理できる

 NKPの提供開始は2024年夏を予定している。

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