日立電サ、仮想化システムの構築から運用までをサポートする新サービスを開始

ZDNet Japan Staff

2010-03-31 11:32

 日立電子サービス(日立電サ)は、仮想化環境のライフサイクル全般をワンストップでサポートする「安心仮想化ソリューション」の提供を4月1日から開始すると発表した。

 同ソリューションは、仮想化システムの企画、設計、構築から運用、保守までのサービスを一貫して提供する点が特徴。仮想化システムを導入したが、システムの運用や障害時の対応が不安なユーザーに対し、監視情報や採取した資料に基づき最適なシステムの運用をサポートするという。また、ライフサイクル全体に対するサービス提供を行うことで、基幹業務システムについても仮想化環境への移行が安心して進められるとしている。

 また、監視については、サーバの死活監視だけでなく、仮想化ソフトウェアやゲストOSのメッセージやリソース情報をリモートから常時監視し、日立ソリューションサポートセンタで総合的に分析。適切な対応を実施するとしている。また、仮想化システム以外のマルチベンダシステム、電力・環境機器の稼働についても監視、分析を行えるという。仮想化ソフトウェアについては「VMware vSphere」と「Microsoft Windows Server 2008 Hyper-V」についてサポートする。

 導入サービスの参考価格は、既存サーバ5〜10台を仮想化サーバ2台に統合するVMware vSphereを利用したモデルの場合、ハードウェア、ソフトウェア、基本導入サービス費を合わせて1029万円より(リモート監視サービス費は別途)。

 同社では、仮想化技術を導入し、サーバの台数は減ったものの、「期待した性能が出ない」「仮想化環境が複雑で運用管理負荷が増大」「仮想化環境下での障害対応が困難」といった課題に対し、運用面で蓄積したノウハウに基づくサポートを提供できるとしている。同ソリューションにおいて、2012年度に年間売上30億円を目指す。

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