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業種、規模を超えて広がるOpenStack、その活用のポイントは? - (page 5)

ZDNET Japan Ad Special

2017-02-28 17:00

OpenStackを生かした新しいシステムを作るならインフラの見直しも


EMCジャパンのアドバイザリーシステムエンジニア
吉田尚壮氏

 自らラボを作ってOpenStack関連の勉強に取り組んでいると言うEMCジャパンのアドバイザリーシステムエンジニア、吉田尚壮氏は「インフラの新しい潮流とOpenStackのほどよい関係とは」と題する講演を行った。

 吉田氏は、デジタルテクノロジを駆使してビジネスの競争力を高めていく「デジタルトランスフォーメーション」という流れが加速していることを紹介した。「UberやAirBnB、テスラといった新しい企業は『デジタルディスラプター』と呼ばれており、デジタル技術を活用して既存の市場を破壊し、新しい市場に塗り替えている」(吉田氏)。EMCが全世界的に行ったデジタル変革に関するアンケートでは、これらデジタルディスラプターを大きな脅威と捉える企業が78%に達していることが明らかになった。

 この流れの中で、従来のような業務を支えるIT(System of Record)だけでなく、IoTやソーシャルメディアから情報を収集し、蓄積し、分析する「System of Engagement」が求められつつある。そこでは、従来よりも圧倒的に大量なデータを短時間で処理するために、大量のサーバで並行して分散処理を行う基盤が必要だ。

 従来のITインフラは、ネットワークやサーバ、ストレージを個別に調達し、検証し、構築してテストを行って……という具合に、稼動し始めるまで数カ月単位の時間がかかることも珍しくなかった。ただそれは、インフラによってシステムの可用性を担保するというれっきとした理由があったからだと吉田氏は説明する。

 これに対し今生まれつつある新しいプラットフォームは、たとえ物理的なサーバが故障しても、アプリケーションレベルで可用性を担保し、サービスを止めない仕組みだ。OpenStackはその文脈で、運用の効率化や構築の迅速化、アプリ開発の迅速化を実現するとして注目を集めている。

 ただ、「OpenStackも物理インフラの上で動く。その物理レイヤの調達や構築、リソース追加に3カ月、5カ月といった時間がかかっていては本末転倒だ。これからOpenStackを検討するならば、インフラのレイヤも見直す時期に来ている」(吉田氏)。そこで注目したい選択肢が、迅速かつ容易に導入でき、柔軟に拡張できる「ハイパーコンバージドインフラ」だ。専用のストレージ機器を用意しなくても、Software Defined Storageという仕組みによって、サーバに内蔵されたストレージを論理的に束ね、柔軟に利用できることが特徴だ。

 調査会社によると、外付け専用ストレージの出荷額が縮小傾向なのに対し、ハイパーコンバージドインフラ市場は広がりつつある。最初にハイパーコンバージドインフラ製品をリリースしたニュータニックスだけでなく、EMCなど多くのベンダーが製品をリリースしている。吉田氏はその中で、Software Defined Storageの出来やOpenStackとの親和性、拡張性、アップグレードの仕組みなどを確認した上で製品を選定してほしいと述べた。

 「今までのIT管理者の役割は、業務アプリケーションをきっちり稼動させるためのインフラを時間をかけて作ることだった。それはそれで必要な領域だが、一方で、ITを使ってビジネスを展開していくために、小さく作って簡単に拡張できる新しいインフラも求められている。その際にハイパーコンバージドインフラは欠かせない要素になってくるだろう」(吉田氏)

OpenStackの世界における差別化のポイントはLinuxと同様


LPI-Japan理事長の成井弦氏

 一連のセッションを終え、閉会の挨拶に立ったLPI-Japan理事長の成井弦氏は「今回のセミナーによって、OpenSatckは、多くの方が考えているよりもはるかに簡単に、安価に使えることがお分かりいただけたかと思う」と述べた。

 長年IT業界の変遷を見てきた成井氏は、Linuxがスーパーコンピュータやミッションクリティカルなシステムから組み込み機器に至るまで、ありとあらゆる世界で使われている理由を説明した。「ライナス・トーバルスは決して、スパコンの分野で100%のマーケットシェアを取ろうとしてLinuxを開発したわけではない。当時、普通の企業のサーバで使われていたUNIXを置き換えたいとしてLinuxを作り、その分野で成功し、その成功を基盤に組み込みやスパコンにLinuxを普及させた」(成井氏)。結果としてスパコン(HPC)の分野から組み込みまで、あらゆる分野で圧倒的な強さを持つに至ったという。

 成井氏は、ハードウェアチップ業界におけるNvidiaも同様に「普通のGPU (Graphic Processing Unit)の市場で圧倒的なシェアを獲得し、それを基盤としてスパコンから組み込みまで市場を広げた」と述べ、ある分野において圧倒的なシェアを獲得し、それを基盤として他の分野でもシェアを拡大する方法が差別化を図るポイントだと説明。同様にOpenStackの世界においても、まずOPCEL認定試験を採用して技術者育成を行い、その上で自社が得意とする分野にOpenStackを利用し、巧くいけば、その後、得意とする分野のHigh EndとLow Endに拡大していくことが重要だと述べた。

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