業種、規模を超えて広がるOpenStack、その活用のポイントは? - (page 4)

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2017-02-28 17:00

[PR]LPI-Japanは2016年12月6日、「OPCELビジネスサミット2016 新たなビジネスを切り開くOpenStack」を開催し、OpenStackの最新動向や活用例を紹介した。会場には160人を超える来場者が参加する盛況となった。

ドキュメントの日本語訳や人材育成もまたコミュニティへの貢献


アドックインターナショナルのフィールドマネージャ
川畠乾吾氏

 アドックインターナショナルのフィールドマネージャ、川畠乾吾氏は「『まずは使ってみる』でも大丈夫―OpenStack活用事例紹介と人材育成」と題して講演を行った。

 アドックインターナショナルでは、システムインテグレータ業務の一環として数年前からOpenStackに取り組んできた。顧客向けにサポートやサービスを提供する中、自らも知識を身に付ける必要があると認識し、自社内でもOpenStackを活用したプライベートクラウドを構築し、検証作業に活用しているという。

 川畠氏によると部門単位の予算で構築できる「とても小さな環境」だというが、効果は絶大だ。「顧客によって、ハードウェアやアプリケーションのバージョン、ネットワーク構成などテスト環境にはさまざまなパターンがある。それを構築するのにも、テストにも非常に時間がかかるが、そこにOpenStackを活用することで、大きく時間を削減できるソリューションを作る事も可能。OpenStackの導入は会社全体にイノベーションをもたらし、それまでとは違った発想で仕事の立案ができた。」(同氏)

 他に、広くコミュニティやユーザーへの貢献として、OpenStack関連ドキュメントの翻訳活動を行っている。「Newton関連の翻訳に関しては、Stackalyticsによると世界で6位というポジションだし、それ以降もどんどん翻訳を進めている。ただこれは、順位のためにやっているわけではない。翻訳を進め、ドキュメントを日本語化することで、OpenStackを使ってみるときに『こんなドキュメントがあるな』と思っていただければと考えている」(川畠氏)。同時に、得られた知見を技術コラムとして定期的に掲載しており、のべ30本以上が公開されている。

 「OpenStackはオープンソースのソフトウェア。こういう活動を行い、いろいろ発信することによって、皆さんにとってOpenStackが使いやすくなれば、というポリシーで進めている」(同氏)

 アドックインターナショナルではOpenStackを用いてさまざまな環境を構築し、Linuxや仮想化技術の教育に利用しているほか、OpenStackそのものの教育サービスも展開し、顧客の人材育成を支援している。またOpenStackについて体系立てて学習することを目的に自社エンジニアのOPCELの取得も進めており、そのこぼれ話の一部は翔泳社のコラムでも紹介されているそうだ。

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