サイボウズ「kintone」での帳票活用をもっと便利・簡単に！ - (page 3)

名前を選んで生成するだけ。既にあるExcel帳票も帳票をそのまま再利用

　さらにもう一つ、SVF Cloud for kintoneでは、既存のExcel帳票を、そのまま再利用するための仕組み（開発コード名：Report Generator）の提供も予定している。

　これは、Excel自体を帳票フォームとして設計し、Excelファイルから帳票を出力するための仕組みだ。これを用いることで、例えば、kintoneにあるデータベース・テーブルの項目を、Excel帳票フォームの特定のセルに埋め込むといった作業がコーディングレスで行える。また、帳票フォームの設計後は、サーバへのアップロードという作業が発生するが、Report Generatorでは、アップロードの前にExcelから帳票のテスト印刷が行える。そのため、サーバへのアップロード後にミスに気づき、サーバ上のフォームを削除したり、設計をやり直したりといった手戻りも回避することが可能だ。

　「Excelで作成した帳票を再利用したい、あるいは、既存のExcel帳票に何らかの項目を追加したいといった要望は少なくなく、海外の帳票ツールではそれが当たり前になっています。ただし、それらはコードの記述を求めるので、設計に手間がかかりますし、人為的なミスも誘発しがちです。さらに設計時とアウトプットではレイアウトが崩れるというお粗末なクオリティ。SVF Cloud for kintoneでは、そうしたネックを解消してあるのです」（森脇氏）。

表現力豊かな帳票／レポート設定

　こうした生産性の高さに加えて、設計ツールのSVF Web Designerには、表現力の高い帳票を設計するための豊富な編集・デザイン機能も組み込まれている。

　また、取引先コードごとの合計欄を先頭ページに出力したり、月が変わるたびに小計を出力したり、項目欄の文字の溢れを自動改行と文字サイズの縮小で回避したり、可変行を設定したり、データの中身に応じて、例えば、スケジュール表の罫線の長さ・幅・色・画像を変えたりといった、高度な帳票制御もプログラミングレスで実現することができる。これにより、目的・用途、そして嗜好に合わせた表現力豊かな帳票をスピーディに作り込んでいくことが可能。また既存のデザインも８０種類あり、マイナンバー対応の帳票も収録している。

　さらに、SVF Cloud for kintoneは、英語・中国語・タイ語・韓国語・フランス語、チェコ語に対応しており、1つの帳票をマルチ言語に対応させることもできる。

　先にも触れたとおり、SVFは長い歴史を有する製品であり、元来、企業の基幹業務を支えるミッションクリティカルで、高機能・高性能な帳票システムとして開発・洗練されてきた。そのため、オンプレミスでのSVFの導入・活用には相応のコストが必要だった。

　ただし、SVF Cloud for kintoneでは、ユーザーが導入しやすいリーズナブルな料金体系が採用されており、帳票設計時のテスト印刷やプレビュー時には一切の費用がかからないといったコストメリットもある。

　kintoneでの帳票の生産性と表現力をともに大きく高めたい――そう考えるならば、SVF Cloud for kintoneの利用をご検討されてはいかがだろうか。少なくとも、SVF Cloud for kintoneの採用で、帳票周りの問題に煩わされることはなくなるはずである。

脱・情報シス依存のシステム--多様化するネットワークに柔軟な帳票『SVF Cloud』