Red Hatは米国時間11月27日、ハイブリッドクラウドのデータストレージ関連企業であるNooBaaを買収したと発表した。
IBMがRed Hatを買収すると10月に発表したことで、IBMは340億ドル(約3兆8000億円)を投資してハイブリッドクラウドを強化するのだと筆者は想定していたが、今回のニュースから、IBMによるRed Hat買収では、やはりハイブリッドクラウドに重点が置かれていることが一層明確になった。
NooBaaはソフトウェア定義ストレージ(SDS)を手がける企業だ。同社の主要なプラットフォームは、分散された環境にある非構造化データの可視性を高め、管理しやすくできるよう、既存のストレージインフラ上で抽象化レイヤとしての機能を果たすようになっている。マルチクラウドのストレージ管理を実現するサービスであり、プライベートクラウドと、「Amazon Web Services(AWS)」「Microsoft Azure」「Google Cloud」といった主要なパブリッククラウドにまたがるデータストレージの管理、デプロイ、移行ができるようにする。
NooBaaの買収によって、顧客は複数のプラットフォームについて詳細を把握することに苦心せず、ストレージを管理する手段が得られる。
Red Hatのストレージおよびハイパーコンバージドインフラストラクチャ担当バイスプレジデントであるRanga Rangachari氏は、声明で次のように述べている。
「データポータビリティは、クラウドネイティブなアプリケーションをプライベートクラウドと複数のクラウドにまたがって構築、デプロイしている組織にとって不可欠だ。NooBaaの技術は、当社のポートフォリオを強化し、今日のハイブリッドクラウドとマルチクラウドの分野における開発者のニーズへの対応力を強固なものにする。われわれは連携して、オープンなハイブリッドクラウド技術のリーディングプロバイダーとしてのRed Hatの役割を一層強固なものにしようとしており、技術チームの9名をRed Hatに迎え入れることをうれしく思っている」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。