古河電気工業(古河電工)は、社内におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する一環として、生成AIを活用した業務改善をリードする人材「AIプローモーター」を育成している。10月27日に、育成プログラムの1つであるハンズオンセミナーを実施し、その内容を報道向けに公開した。

1日ハンズオンでは業務内容が近い5人がチームとなり実施。各チームにアドバイザーが2人付く
古河電工では、2030年を見据え、デジタル技術で事業と働き方を改革するため「DXビジョン」を制定。戦略本部 DX&イノベーションセンター(DXIC)が中心となり、DXを推進している。

古河電気工業 戦略本部 DXIC 企画室 デジタル人材開発課 課長の久保木愛氏
生成AIについては、「Copilot」とSaaSを利用した古河電工独自の生成AIツール「OneFIT」の2つを使用。専門知識を必要とせず、全従業員が使える汎用(はんよう)ツールとして、2023年8月に導入した。それ以前もノーコード・ローコードツールを採用していたが、生成AIはよりハードルが低いツールとして活用を進めているという。
2024年度における生成AIチャットの活用状況は、体験者数が約4000人、日常的活用者率が30%超を達成。古河電工 戦略本部 DXIC 企画室 デジタル人材開発課 課長の久保木愛氏は「全社向けにeラーニングを開講したり、課長層、部長層に向けたセミナーを必須化したりしたことで、体験者数、活用人数が急増した」と社内での活用事例を積み上げる。

2024年度における古河電工の生成AIチャット活用状況
AIプローモーターは、単にプロンプトの作成スキルなどを持つだけでなく、社内外の改善事例の知見を持ち、組織を動かす変革のキーパーソンとなる人物。2025年4月に開始し、現在の第3期までに合計で80人を育成している。

