オープンソースツールのサポートサービスを事業としている新興企業のSourceLabsが、同社初となるソフトウェアコンポーネントのフリー「スタック」を提供開始した。
SourceLabsは米国時間30日、Apacheウェブサーバ、MySQLデータベース、PHPスクリプト用のツールを同梱したパッケージ「AMPスタック」の無料ダウンロードを提供開始した。
2004年に設立され、シアトルに本社を置くSourceLabsは、法人向けにAMPソフトウェアの設定と保守サービスを提供する計画だ。
SourceLabsの営業/マーケティング担当バイスプレジデントCornelius Willisによると、同社はパッケージのリリースに伴い、要求の厳しいハイエンド用途向けにAMPコンポーネントの組み合わせを調整するため多くのテストを実施し、その結果を公表したという。
例えば、このテストプロセスにおいて同社は、Apacheサーバの性能を高める方法のうち、費用対効果が最も優れているのは、帯域幅の拡張であることを発見したとWillisは語る。また、MySQLデータベースのパフォーマンスを引き上げるためにはメモリの追加が有効であるとも述べた。
「このような事項については、個々の製品レベルでしか記録がない」とWillisは語る。「AMPスタック全体のパフォーマンスについては分かっていない部分が多い」(Willis)
SourceLabsは、AMPの各製品がRed Hat Linux上で問題無く動作することを検証している。同社では、Windows向けに同様の検証を実施し、オープンソースコンポーネントの「スタック」を別に作成するつもりだとWillisは語る。
多くの小規模な企業が、オープンソースソフトウェアのサポートサービスを提供することで、ビジネスを確立している。これらの企業では、ライセンス料で収入を得る代わりに、サブスクリプション形式での保守パッケージを提供したり、カスタムアプリケーションを開発したりすることで、対価を得る。
別のサービス会社であるSpikeSourceは、自社認定したオープンソースコンポーネントのパッケージを第2四半期にリリースする見込みだ。
SpikeSourceは既報の通り、Linux、Apache、MySQL、PHPなどのオープンソースコンポーネントを組み合わせ、あらかじめ設定した状態で顧客に提供する予定だ。パッケージの1つのバージョンではJBoss Javaアプリケーションサーバも含まれる。
また、SpikeSourceは「アセットマネージャ」サービスを法人向けにリリースし、システム上にインストールされたソフトウェアの新しいバージョンを顧客自身で確認したりトラッキングしたりすることを可能にする予定だ。同社は、オープンソースソフトウェアと商用ソフトウェアの両方を含む異なるバンドル製品をいくつか提供する計画だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ