Cisco Systemsが新興企業のTopspin Communicationsを2億5000万ドルで買収すると発表した。
今回の買収によって、CiscoはTopspinのスイッチ製品ラインを手に入れる。これらのスイッチはサーバを複数台使用してクラスタを構築したり、サーバクラスタをネットワークやストレージリソースに接続したりするのに使用される。データセンターは、これらのサーバファブリックスイッチを使って、グリッドコンピューティングやクラスタアプリケーション、サーバ仮想化などの技術を利用した高度なネットワーキングサービスを実現することが可能になる。
Topspinが販売するスイッチは、高速ネットワーク技術InfiniBandをサポートする。InfiniBandは登場が予想より遅れたが、今では、大量のローエンドシステムを接続してスーパーコンピュータを構成するための技術として、採用されることが多くなっている。例えばDellは、PowerEdge 1850サーバを8/16/32/64/128ノードのクラスタ構成で販売しており、サーバ間はTopSpinのスイッチ製品で接続されている。
Ethernetスイッチや、ストレージネットワーキング用のMDSシリーズのスイッチなどを提供するCiscoは、Topspinの買収で、製品のさらなる拡充を図る構えだ。
CiscoシニアバイスプレジデントのLuca Cafieroは声明のなかで「ブレード、グリッドコンピューティングやクラスターアプリケーションのようなサーバアーキテクチャが幅広く採用されるようになったことで、データセンターの分野に新たな市場機会が生まれた。これらの新しいコンピューティング技術を使ってシステムを構築したいと考える顧客は増えている。われわれにとって、そうした顧客のニーズに応えていくことが重要だ」と述べた。
買収は、2005年会計年度第4四半期(7月30日締め)に完了する予定だ。設立5年目のTopspinは、カリフォルニア州マウンテンビューとインドのバンガロールに拠点を構える。従業員数は135名。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ