サイベースCEO:「5年後には一部製品がオープンソース化されている」

2005年04月25日 21時03分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 先日、SybaseのCEOであるJohn Chenと話をする機会があった。話は、「ワイヤレスエンタプライズ」と同氏が呼ぶものや、オープンソース、RFID、アジアでのビジネス展開、最近報告されたセキュリティ脆弱性などさまざまな話題に及んだ。そのなかでChenは、Sybaseが「オープンソースのビジネスモデルを少しだけ変えようとしている」ことを教えてくれた。Sybaseは、自社のソフトウェアをオープンソース化するのではなく、ハイエンド向けに開発したデータベースを無償で提供する道を選んだ。ただし、このデータベースは、Linuxを搭載したシングルプロセッサマシン--RAMとディスク容量がそれぞれ2GBと5GBに制限されている--だけで動作する。無償でデータベースを提供することは、中小規模の顧客を取り込むうえで魅力的な戦略である。中小規模顧客は、いずれ何かの機会で、データベースを制約のないフルバージョンにアップグレードする可能性があり、Sybaseはそこから利益を得る構えだ。同データベースをオープンソース化するつもりは、同社にはない。

 しかしChenは、5年後にはSybaseのデータベースやミドルウェアの一部がオープンソース化されているだろうと述べる。同氏の描くビジネスモデルの下では、同社は、サポートや保守のほか、非構造化データの管理や、検索、EII、フェデレーテッドデータベース、分析、システム監視などの付加価値の高いオプションをユーザーに提供することで、収益を上げていくことになるという。「オープンソースを取り巻く動きは始まったばかりだ。オープンソースは誰にとってもメリットがある。知識さえあれば誰でも、コミュニティを構築したり、標準化作業を行ったりして、この動きに価値を付け加えることができる」とChenは述べた。また同氏はアジアでのビジネスについて、「正しくビジネスを行えば、そこには大きな市場が存在し、株主にもたくさんの利益を還元できる。逆に、間違ったビジネスを行うと、自分自身の首を絞めることになる」と述べた。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連キーワード
経営

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
ハードから読み解くITトレンド放談
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
研究現場から見たAI
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
内製化とユーザー体験の関係
米ZDNet編集長Larryの独り言
今週の明言
「プロジェクトマネジメント」の解き方
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
Fintechの正体
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
情報通信技術の新しい使い方
三国大洋のスクラップブック
大河原克行のエンプラ徒然
コミュニケーション
情報系システム最適化
モバイル
通信のゆくえを追う
セキュリティ
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
セキュリティの論点
ネットワークセキュリティ
スペシャル
Gartner Symposium
企業決算
ソフトウェア開発パラダイムの進化
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
CSIRT座談会--バンダイナムコや大成建設、DeNAに聞く
創造的破壊を--次世代SIer座談会
「SD-WAN」の現在
展望2017
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
さとうなおきの「週刊Azureなう」
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
中国ビジネス四方山話
より賢く活用するためのOSS最新動向
「Windows 10」法人導入の手引き
Windows Server 2003サポート終了へ秒読み
米株式動向
実践ビッグデータ
日本株展望
ベトナムでビジネス
アジアのIT
10の事情
エンタープライズトレンド
クラウドと仮想化