NTTコムウェアは4月26日、同社の製品「RFIDミドルウェア」が三越と阪急百貨店に採用されたと発表した。 導入されたのは、三越の日本橋本店および、阪急百貨店のうめだ本店の婦人靴売り場。すでに実証実験を行い、システム導入による効果が高いと判断された結果だ。
百貨店の婦人靴売り場では、多品種・多サイズ展開のために在庫確認が難しく、欠品や対応時の遅延などによる販売機会喪失という問題を抱えていた。これを、製品に取り付けたICタグを利用することで、入荷検品や棚調べなどを手軽に行えるようにしたほか、接客中にPDAからリアルタイムに在庫確認を行えるようにしたことで改善するものだ。今回導入のシステムでは、顧客自身が在庫確認することも可能になっている。
さらに、照会数の多い商品情報を蓄積することで、最終的な購入情報だけではなく選択課程の情報を取得、マーチャンダイジングに活用することも可能だ。また、多店舗での連動利用も視野に入れたネットワーク型の構成をとっているため、共有情報をデータセンターで一元的に管理し、店舗側に簡易な機器構成で導入できるのも特徴となっている。