守勢に立たされるチェック・ポイント

Dawn Kawamoto (CNET News.com) 2005年05月17日 18時45分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 Check Point Software Technologiesにとって最も有効な防衛手段は、攻撃手段を立て直すことかもしれない。

 Check Point Software Technologiesは米国時間16日、セキュリティ関連製品各種の新版を発表した。この日発表された境界セキュリティ、内部セキュリティ、ウェブセキュリティ関連の各製品には、共通のコードべースが使用されている。また、新しいNGXプラットホームの導入により、VPN、ファイアウォール、管理ソフトウェア製品の中心となる技術がアップグレードされている。

 しかし、ファイアウォールや仮想プライベートネットワークといった分野におけるパイオニアであるはずのCheck Pointは今、自身の脆弱性に直面している。アナリストによると、同社は製品を開発するのに時間がかかるうえ、最近までは変化する意志を持っているようには見えなかったという。同社をとりまく市場環境も厳しくなる一方だ。同社の目の前には、Cisco SystemsやJuniper Networksなどの大手ネットワーク企業やMicrosoftといった大手ソフトウェア企業が立ちはだかっている。

 同時に、大きな収入源であるライセンス料も、料金について顧客から不満の声が上がり始めており、同社の懸念材料となっている。

 「同社の対応は後手に回っている」とPiper JaffrayのアナリストGene Munsterは述べる。「Ciscoが市場に参入してから何年もたつのに、Ciscoによる影響を全く受けてないと、Check Pointは述べている。しかし、両社のライセンス収入を比較すれば一目瞭然だ」(Munster)

 Check Pointは、先ごろ終了した第1四半期において、ライセンス売上が総売上の半分に満たなかったことを明らかにした。これは同社の12年におよぶ歴史のなかで、初めてのことだ。同社が第1四半期に計上した売上1億3770万ドルのうち、ライセンスによってもたらされたものは6550万ドルであった。

 ライセンス売上の伸びは、企業からも投資家からも関心を集めるテーマとなっている。というのも、ライセンスは、企業の成長を促す原動力にもなるからだ。ライセンス収入は、長い目で見ると、その後のサブスクリプションやサポート、メンテナンス収入につながる可能性がある。

 一方、Check Point製品のユーザーは、ライセンス料金にどう対応して良いか決めかねている。例えば、自動アップデートおよびアドバイザリを提供するSmart Defenseサービスは、2002年に始まって以来Check Pointの主力製品になっているが、ユーザーは、サブスクリプションの年間契約を更新することについて、消極的な態度を示している。

 「顧客は、現在支払っている料金は決して安くないと考えている」とCheck Point User Group(CPUG)の創始者でありプレジデントでもあるBarry Stiefelは述べる。CPUGは、同社製品のユーザーによって構成されるグループで、同グループのメーリングリストには360人の会員が参加している。「年間のソフトウェアサブスクリプション料、年間のサポート契約料、Smart Defense料金というものが別個に存在し、このことに会員達は驚いている」(Stiefel)

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連キーワード
セキュリティ

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
トランザクションの今昔物語
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
「企業セキュリティの歩き方」
「サイバーセキュリティ未来考」
「ネットワークセキュリティの要諦」
「セキュリティの論点」
スペシャル
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
展望2017
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
より賢く活用するためのOSS最新動向
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
米株式動向
日本株展望
企業決算