ウチダスペクトラムは10月19日、エンタープライズサーチ製品「SMART/InSight バージョン1.1」を発表した。
SMART/InSightは社内外の複数システムに存在する資源から、必要な情報を収集するオフィスユース向けのエンタープライズサーチ製品だ。ノルウェーFAST Search &Transferの検索エンジン「FAST Data Search」をベースとして、インターフェースや管理機能、Webサービス、データベースやウェブのクローラーなどを統合したもの。
同製品では、1つのインターフェースからドキュメントやグループウェア、データベースなど、さまざまな形式のファイルを検索することが可能だ。また、事前に条件を設定することで、必要なドキュメントが更新や追加された時点でメールやインターフェースに通知する「アラート機能」も備える。そのほか、管理機能を備えており、ユーザー単位やグループ単位でのアクセス権限設定や、重要なドキュメントなど特定のドキュメントの検索結果を上位に表示する「ranking tuning」機能を備える。
ウチダスペクトラム代表取締役社長の町田潔氏 |
ウチダスペクトラム代表取締役社長の町田潔氏は「(SMART/InSightは)ウェブのサーチや、BIツール、データウェアハウスなど、さまざまな種類の情報を1つのソフトウェアで収集できる。これにより仕事の生産性を向上し、ビジネスのそのもの成長をもたらす」と語った。
検索対象となるコンテンツはMicrosoft Office、PDF、テキスト、HTMLとなる。動作環境は、Windows Server 2003、.NET Framework 1.1、SQL Server 2000、J2SE 1.4Xで、標準対応するデータベースはSQL Server、ORACLE、DB2、JDBCの4種。また、対応するグループウェアはMicrosoft Exchange、Lotus Notes。これ以外の製品については別途カスタムで対応する。
価格は、ユーザー数とドキュメント数(文書ファイル、HTMLは1ファイルもしくは1ページを1ドキュメント、データベースは1レコードを1ドキュメントとして扱う)により異なり、100ユーザー/15万ドキュメントで年額360万円、5000ユーザー/30万ドキュメントで年額1392万円となっており、サーバ台数やCPU数は問わないそのほか、コンテンツプロバイダーやウェブ事業者向けのプランも別途用意されている。
今後は四半期毎にアップデートを実施し、Fast Data Search 5.0への対応や類義語検索、Microsoft Office製品への連携強化、SDKの提供などをする予定だ。
同社は同製品により初年度4億円、3年後20億円の売り上げを目標としている。