リバティ・アライアンス・プロジェクトは12月5日、アイデンティティベースWebサービス向けのオープンなフレームワーク「ID-WSF 2.0」の最新バージョンをリリースしたことを発表した。ID-WSF 2.0フレームワークのアップデートは3回実施される予定で、今回のリリースは2回目となる。
このリリースでリバティ・アライアンスのWebサービスは、SAML 2.0やWS-Addressingなどの規格をサポートし、各種のソーシャルアプリケーションをユーザーが管理できる新しいソーシャルネットワークレイヤーを追加した。
リリースの主要コンポーネントとなるのが、「Liberty ID-WSF People Service(ピープルサービス)」。オープンな連携ネットワーク環境下でソーシャル情報を管理する総合的なプラットフォームとして機能する。
ユーザーは、ブックマーク、ブログ、カレンダー、写真共有、インスタントメッセージングなどのソーシャルアプリケーションをID-WSF 2.0フレームワークの共通レイヤーから管理できるようになる。
これにより、複数のソーシャルネットワークアプリケーションを同一のレイヤー上で連携させ、プライバシーポリシーの統一や情報共有を容易にするなどの効果が期待できる。また、リバティが策定するほかの位置情報、コンタクトブック、プレゼンスといったWebサービスの各種アプリケーションとも連携できる。
またID-WSF 2.0では、SAML 2.0のアサーションがセキュリティトークンとして使用可能になった。WS-Addressingを実装し、登録と通知(Subscription & Notification)機能も実装、アイデンティティトークンも提供される。
3回目のリリースとなるID-WSF 2.0の最終バージョンは2006年上半期にリリースされる予定。