アプティ(山本健治社長)は、サーバーを介することなくIBM製のメインフレームやサーバーと接続できるノート型シンクライアント端末「SecureTerminal(セキュアターミナル)Note T711E/EM」を発表した。3月下旬からの出荷を予定している。
シンクライアントはHDDを持たず、外部記憶装置の接続を制限することで情報の持ち出しによる情報漏えいを防止するPC。ソフトやデータは専用サーバーと接続し、それぞれを呼び出して使用する。
新製品はIBM製のメインフレームやビジネスサーバー「IBM System i5(iSeries、AS/400)」の端末エミュレータを搭載し、直接接続できるようにした。無料で提供される管理ツールを使うことで、端末のIPやMACアドレス、各種設定をはじめ、端末の起動、終了、再起動や遠隔操作など、管理に必要な作業をすべてシステム管理者側で操作できる。ディスプレイには15インチTFT液晶を採用。オプションの無線LANモジュールをミニPCIスロットに装着することで無線LAN接続にも対応する。
価格はオープン。実勢価格は、「T711E」が17-18万円程度、「T711EM」が18-19万程度になる見通し。官公庁、大学・教育機関、病院・医療機関などをターゲットに初年度に1万台の販売を計画している。