IBMとCisco Systemsは米国時間3月20日、政府や企業顧客向けに緊急時サービスを共同で提供することを発表する計画だ。
災害管理サービス「IBM Management Services for Crisis Response」は、Ciscoのネットワーク機器と、IBMのサービス提供のアプローチを組み合わせて、ハードウェア、ソフトウェア、衛星機能を単一のサービスとして提供するもの。
IBMでBusiness Continuity and Resiliency Servicesのグローバル製品を担当する幹部のRuss Lindburg氏は、「IBMが導入前のコンサルティングとプランニングを提供し、定期的にテストを行って緊急時への応対能力をチェックする」と述べている。
このサービスの提供は、4月初めに開始する予定だ。
IBMとCiscoではすでに、地震、洪水、火災などの緊急災害時にもシステムを稼動させるための製品やサービスを複数提供しているが、Lindburg氏によると、今回発表する管理サービスはワンストップショップとして提供される点で異なるという。
同サービスは、迅速に展開するための携帯型通信キット、持ち運びと設置の両方に対応するラックマウントサーバなどで構成される。サーバは柔軟性を特徴とし、さまざまな分野で音声、データ、動画の相互運用性を実現するよう設計されている。
この他、中規模のネットワーク機能を搭載し、緊急対応車両ネットワークとして機能するSUV(スポーツ多目的車)、通信や情報をベースとしたサービスなども含まれている。
Lindburg氏によると、通信機能では、WiFi、WiMAX、衛星通信とさまざまな手段を提供するという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ