ネットワーク関連機器専門ベンダーのNETGEAR(本社:カリフォルニア州サンタクララ)は米国時間5月3日、NASシステムメーカーのInfrant Technologies(本社:カリフォルニア州フリーモント)を6000万ドルの現金で買収することを発表した。買収は今四半期中に完了の予定。
NETGEARによると、Infrantが一定の業績を達成した場合には、今後3年間で最大2000万ドルをInfrant株主に追加で支払う可能性もあるという。Infrantの最高経営責任者(CEO)Paul Tien氏は、NETGEARのバイスプレジデント兼ストレージ製品担当ゼネラルマネージャーに就任する予定。
Infrantは、ビジネス向けおよびコンシューマ向けの、標準イーサネット接続のストレージ製品を製造する企業の1社。これは、複数のコンピュータが同じストレージを共有するための製品。一般的にNASはハイエンド向けの高価な技術とされるが、データ保護や大容量化に対するニーズの増加を受け、小規模企業にも浸透しつつある。
NETGEARの会長兼CEOのPatrick Lo氏は、「Infrantの製品は、ZeteraのMicroSAN技術をベースにしたNETGEARの既存の『Storage Central』製品を補完するものであり、拡大するNAS市場へのNETGEARの浸透を加速させるのに役に立つ。デジタルコンテンツの制作や共有、安全管理に依然として多くの人が投資を付けている。これを受け、NASの需要も拡大を続けることが予想される」と語っている。
NETGEARはInfrantの34人の社員、提携工場、今後12カ月分の製品パイプラインを手にすることになる。NETGEARでは自社のディストリビューション網を海外展開することも計画している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ