NECビッグローブは6月11日、企業向けに電子メール管理システムのASPサービス「メールアウトソーシングサービス」を開始した。「迷惑メールチェック」や内部統制向けの「メール保管/監査」といった機能をコンポーネント化し、顧客の要望に応じ組み合わせて提供する。
このメール管理システムは、NECビッグローブのISP会員向けサービスに使っているデータセンター上で運用し、高い安定稼動性を保証するという。シマンテックとの連携によるウィルス対策や、クラウドマークとの連携による迷惑メールの判定、タグ付け、隔離保存を行う。また全送受信メールの保管やウェブブラウザによる閲覧、キーワード検索を使った送信前の機密漏洩(ろうえい)検査、送信制限といった機能も提供する。
NECビッグローブでは、2008年4月に施行される日本版SOX法(金融商品取引法の一部規定)対応の需要を見込む。特にメール対策の専門知識がなく、まだ大規模な設備投資をしていない企業などに向ける。
料金は500アカウントの場合で、迷惑メールチェックが初期費用20万円、月額費用16万円から。メール保管/監査が初期費用150万円、月額料金が36万円。NECビッグローブでは2008年度末までに50社へ導入し、5億円の売り上げを目指す。