HP、次世代データセンター構想を語る:「Linuxが今後も重要に」

文:Erica Ogg(CNET News.com) 翻訳校正:編集部

2007-08-09 13:10

 サンフランシスコ発--ある企業が成功するか失敗するかは、情報技術(IT)の重要性をどれだけ理解しているかにかかっている。そしてHewlett-Packard(HP)は、そのすべてを支援したいと考えている。

 これは、HPのエグゼクティブバイスプレジデントであるAnn Livermore氏が述べた言葉である。Livermore氏はLinuxWorldにおいて米国時間8月8日、次世代データセンターついて同社がどのように考えているか、その概要を示した。次世代データセンターについては、もう数年前からIT企業幹部らによって語られてきた。同氏は当地で開催されたカンファレンスに集まった聴衆に対し、企業らがこの概念を受け入れるようになるにつれ、Linuxコミュニティーは引き続き重要な役割を担うことになるだろうと述べた。

 ほとんどすべての最高経営責任者(CEO)が、自社の成功のためにITが重要であることを認識しているが、「そのうち、ITによってもたらされる自社の業績に満足しているCEOはほとんどいない」とLivermore氏は述べた。

 同氏は、HPは、拡張可能で完全に自動化された仮想的な環境という、統合されたサービスとデータセンターの概念を追求する企業向けのオールインワンのソリューションを展開することに力を注いでいると述べた。このアーキテクチャに対するHPの構想は、全く新しいものではないと同氏は述べた。それは「ある意味においては、人々がかなり以前から語ってきたものである」という。

 Linuxコミュニティーは、この分野におけるHPの計画に現在も組み込まれているし、今後も重要な部分を占めることになる。同社が出荷するサーバの3分の1がすでにLinuxベースである。Livermore氏によると、HPはLinuxサーバを1分に1台出荷しているという。

 IT管理ソフトウェアは、HPが狙う市場である。Livermore氏は、「われわれは今後狂ったように投資することになるだろう」と述べた。

 HPはすでに、2006年に買収した管理ソフトウェアメーカーのMercury Interactiveにかなりの大金を費やした。また同社は、IBMのサービスやソフトウェア事業に対抗して、仮想化および自動化ソフトウェア事業にも投資している。HPは2007年7月、シンクライアントおよび仮想化ソフトウェアのメーカーであるNeowareと、データセンター自動化ソフトウェアを開発するOpswareを買収すると発表した。Livermore氏は、今後もこの分野においては、同様の動きがあることをほのめかした。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ

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