検索エンジン「Wolfram|Alpha」、開発者にAPIを有料公開

文:Rafe Needleman(CNET News) 翻訳校正:編集部

2009-10-16 11:01

 開発者は、「Wolfram|Alpha」の検索結果を自分のアプリケーション内に追加できるようになった。Wolfram|Alphaは米国時間10月15日、同社のAPIを公開して、オープンなアクセスを可能にした。これにより、開発者はWolframシステムにクエリを送信し、データや計算、リッチメディアなどの検索結果を組み込むことが可能になった。

 Wolfram|Alphaはこの新しいAPIに関するブログ記事を投稿したが、例となるアプリケーションは示されていない。ただし、WolframのSchoeller Porter氏によるこの投稿では、「計算生物学による癌の研究」から「現在の気候状況に基づく生ビールの最適な温度の特定」まで、プログラムでWolfram|Alphaを利用するための開発者向けのアイデアは提示されている。

 Wolframの広報担当者は、近く公開予定の「iPhone」向けWolframアプリケーションの開発においても、内部で新APIを利用していることを認めた。

 このAPIへのアクセスは無料ではない。利用コストは、ボリュームと利用目的によって異なる。1000回のAPI参照を提供する最も安価な開発者プランは、60ドルを1回支払えば利用可能で、追加要求が1回発生するごとに0.08ドルが加算される。月額プランは、2万5000回のリクエストが可能な2000ドルのプランから、1000万回のリクエストが可能な22万ドルのプランまで、さまざまなものが用意されている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Pマーク改訂で何が変わり、何をすればいいのか?まずは改訂の概要と企業に求められる対応を理解しよう

  2. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  3. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  4. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  5. セキュリティ

    クラウド資産を守るための最新の施策、クラウドストライクが提示するチェックリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]