世界最大のチップメーカーIntelは米国時間7月13日、2010年第2四半期決算(6月26日締め)を発表し、前年同期の不調な業績を大きく上回ったと報告した。
Intelの第2四半期の純利益は29億ドル(1株当たり51セント)で、同社史上最高の四半期利益となった。また、前年同期の3億9800万ドル(1株当たり7セント)の純損失に比べて、好対照の業績だった。前年同期の業績は、欧州連合(EU)から独占禁止法違反として科された14億5000万ドルの制裁金によって押し下げられた。
アナリストらは、2010年第2四半期の利益を1株当たり43セントと予想していた。
また、Intelの売り上げは108億ドルで、前年同期比34%増となった。
Intelの社長兼最高経営責任者(CEO)Paul Otellini氏は声明の中で、「Intelの最先端のマイクロプロセッサに対する企業顧客からの強い需要が、当社が42年間の歴史で最高の四半期業績を達成する助けとなった」と述べた。
Intelの第2四半期決算の概要は次の通りだ。
- 収益力を表す重要な指標である売上総利益率は67%で、同社が期の中間地点で予測した64%プラスマイナス2ポイントという値を3ポイント上回った。
- PC Client Groupの売り上げは、モバイル向けマイクロプロセッサの記録的な売り上げを受けて、第1四半期から2%増加した。
- Data Center Groupの売り上げは、サーバ向けマイクロプロセッサの記録的な売り上げを受けて、第1四半期から13%増加した。
- 「Atom」プロセッサおよびチップセットの売り上げは4億1300万ドルで、第1四半期から16%増加した。
- マイクロプロセッサの平均販売価格(ASP)は、第1四半期からわずかに上昇した。
- 研究開発と合併買収にかかった費用は32億5000万ドルで、同社が事前に予測した約31億ドルを上回った。
Intelは、2010年第3四半期について、売り上げが112〜120億ドル、売上総利益率が67%プラスマイナス2ポイントになるとの見通しを発表した。
2010年通期の売上総利益率については、同社は66%プラスマイナス2ポイントと予想している。同社が以前予測していた値は64%プラスマイナス2ポイントだった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。