数十億の顧客を持つ金融機関A社は、数十万アカウントのメールシステムを世界数拠点で分散運用していた。そして、ビジネスの根本を支える存在となったメールシステムには、ウイルス対策、スパム対策、法令遵守、情報漏洩対策など、次々と新しい機能が要求された。
しかし、24時間365日の金融取引を支える数十万アカウントの大規模メールシステムには、容易に変更を加えることができなかったのだ。
A社はリーマンショックを機に、メールサーバの台数削減と運用コストのカットを求められた。そこでA社は、センドメールのメールセキュリティ仮想アプライアンス製品「Sentrion MPV」を導入し、メールシステムの再構成を図った。
Sentrion MPVの導入効果は凄まじかった。
電力消費量を61%、サーバ台数を26%、ラックスペースを62%、発熱量を60%、それぞれ削減したのだ。 加えて、総合的にはサーバの処理能力を400%も向上させることとなった。メールシステムの仮想化は、サーバ台数の削減だけでなく、信頼性や運用効率の向上なども実現したのだ。