日本ユニシスとユニアデックスは4月4日、文部科学省が開設した「東北地方太平洋沖地震 子どもの学び支援ポータルサイト」に、クラウド型情報基盤サービスを提供したことを発表した。
同ポータルサイトは、「教職員を派遣してほしい」「学用品が足りない」といった被災地域からの支援要請に対し、人的支援や物的支援が可能な申し出を相互に結びつけるもの。被災地域で現在どのような支援を必要としているのかを、各地方公共団体や教育委員会などを通じて掲載するとともに、支援を検討している地方公共団体、教育委員会、学校、企業、NPOなどがどのような支援を提供できるかについて登録することにより、被災地域での支援が円滑に行われることを目指しているという。
同ポータルサイトの開設にあたり、ユニアデックスはクラウド型情報基盤サービス「NeXtCommons」を、日本ユニシスはクラウドサービス「U-Cloud IaaS」をそれぞれ無償提供し、サイト開設を支援しているという。
NeXtCommonsは、国立情報学研究所(文部科学省所管)が開発した情報共有基盤システム「NetCommons 2.0」にユニアデックスが独自の機能を追加し、SaaS形式で提供するもの。主に教育委員会単位での学校ホームページ作成や教職員間のコミュニケーション促進に活用されているほか、民間企業においてもイントラネットや社内外との情報共有環境として利用されているという。自前のサーバなどの設備は不要で、情報発信、情報共有に必要な「簡単ホームページ作成」「グループウェア機能」「バーチャルデスクトップ機能」などを備える。短期間で簡単、安全な情報発信、情報共有が可能になるとしている。