シトリックス・システムズ・ジャパンは10月4日、「Citrix iForum 2011 Japan 持続可能なIT基盤を考える」を東京・港区で開催した。
冒頭の基調講演には、同社代表取締役社長のMichael King氏、米Citrix Systemsシニアバイスプレジデント兼最高マーケティング責任者(CMO)のWes Wasson氏らが登壇。「持続可能なIT基盤を考える」の表題で、仮想化とクラウドの新たな目的について解説した。
世界中で起こる激しい変動
King氏は「Citrixはたいへんユニークな立ち位置にある」と述べ、「仮想化技術を用いたさまざまな製品により、どこにいても、安全で安心な環境下で仕事ができるようになった」と強調する。
「我々は未来を見据え、共通の課題を考えていかなければならないが、こういう(不確実な)状況の下でも、さまざまなビジネスチャンスはある。15年ほど前に比べ、最近の対ドルの円相場は38%も高くなっており、多くのチャンスが発生する。企業買収、オフショアへの拠点設置、新たな市場への参入などが考えられる。問題解決には柔軟な発想が重要だ。効率性を上げ、新しい技術の導入速度を早くしていかなければならない」(King氏)
また「日本でも大きな変化が見られる。クラウドの市場規模はこの1年で大きく成長したが、2015年までに今の6倍に伸張するとの予測もある。日本企業の間は、課題への対応のため、また次のチャンスのため、クラウドや仮想化への関心が高まっている。これは、iPadのような新しいデバイスの進化などを含めた、包括的なチャンスが生まれようとしていることの証拠だろう」(King氏)