米IBMは米国時間4月25日、株式非公開企業Vivisimoを買収することで最終合意に達したと発表した。買収金額は公表していない。
Vivisimoのソフトウェアは、データ形式や保存場所を問わずに幅広いデータソースから品質の情報を検索、抽出する能力に優れているという。データ検索を自動化し、全社のデータを1つの画面に可視化することで、あらゆる業務上の課題解決に向けた意思決定を支援できるとしている。
IBMは今回の買収で、多様な形式かつ頻発する膨大な量の構造化、非構造化データを移動させることなく、アクセス、検索、解析するためのフェデレーション機能を獲得することで、ビッグデータアナリティクスを加速させるとしている。
Vivisimoのソフトウェアが加わることで、ビジネスアナリティクスアプリケーションに自動的にデータを取り込むことができるようになり、消費者行動の理解、顧客離れやマーケティングキャンペーンの効果的実施などで、ユーザー企業を支援する仕組みを提供できるという。
ビッグデータ対応策として、Hewlett-Packardは英Autonomyを買収し、OracleもEndecaを買収している。今回のIBMのVivisimo買収は、企業内にさまざまな場所にあるデータをいかに効率的に検索するかという流れにあると指摘できる。