一歩先行くクラウド活用術

クラウド環境でバックアップの負担を軽くするサービスとは--エンジニアが知るべき最新技術

NO BUDGET 2014年01月21日 07時30分

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 オンプレミスではなくクラウドを活用することで、多くのユーザーが自社のニーズに合った便利で安心なバックアップ環境を利用できるかもしれない。バックアップ環境を考える上で、クラウドにおえる技術やサービスの知識も欠かせない。ここでは、ニフティのサービスを例に、バックアップの技術トレンドを今一度、おさらいする。


高機能ストレージソフトを使った遠隔バックアップを容易に構築


 クラウドバックアップには、事業者側のデータセンターに用意されたバックアップ用ストレージと回線にバックアップツールなどを組み合わせたサービスもあれば、例えばニフティの「遠隔バックアップ for NetApp」のように、高機能ディスクアレイの機能を使ったサービスもある。


 このサービスの利用には、ユーザー側に「NetApp Data ONTAP」搭載ストレージの導入が必須となるが、Data ONTAPの拡張ソフトウェア「SnapVault」、または「SnapMirror」による高度なバックアップ機能を用いた遠隔バックアップ環境を容易に構築できるのが魅力だ。

 自社で遠隔地のデータセンターを借りたり、バックアップ用ストレージを導入したりといった必要がなく、月々のコストも利用する容量分(遠隔バックアップを必要とする部分のデータのみ)の費用だけで済む。

 その機能にはどのようなものがあるのか。例えば日次バックアップを作成している場合、前日だけでなく、もっと前の日のデータを参照したい場合もあるだろう。こうした目的のために「世代管理機能」が用意されている。例えば「遠隔バックアップ for NetApp」では最大5世代分のスナップショットが利用可能となっており、日次バックアップであれば5営業日分の過去データが確保されることになる。

 また、「NetApp Data ONTAP」の世代管理機能は最も古いバックアップに対する差分データの情報だけを保存する仕組みなので、容量の増加は最小限にとどめるられ、バックアップ容量に対する課金を抑えられる。しかもテープの差分バックアップとは違って、バックアップデータを迅速に参照できる。


バックアップ先の容量不足に備えた機能も充実


 ストレージというのは次第に利用容量が増大してくるものだ。クラウドバックアップといえども、バックアップ先に確保した容量が気づかぬ間に一杯になってしまって、バックアップに失敗するという可能性もある。そもそもクラウドサービスは利用する分だけコストが掛かるため、契約するバックアップ容量は小さく済ませたい。


 さらに、メールサーバやファイルサーバのストレージなどでは、異なるディレクトリ上に全く同じファイルが置かれていることも多い。また仮想サーバや仮想デスクトップを使っている場合には、各仮想マシンのOSやアプリケーションの大半は共通した内容である。こうしたデータのバックアップ容量を減らすのに大きな効果を発揮するのが、「NetApp Data ONTAP」の持つ「重複排除機能」だ。この機能は、ストレージの内容次第で90%余りの削減効果を得られる場合もあるという。

 それでも容量が契約分に達してしまいそうな場合に備えて「遠隔バックアップ for NetApp」には「容量自動拡大」というオプションも用意されている。このオプションを契約しておけば、ユーザーからの申請は不要、容量80%を超えた時点でアラートメールで通知した上で、ニフティ側が容量追加作業を実施(通常5営業日以内)するため、バックアップ失敗のリスクをさらに減らすことが可能だ。

 クラウドの利用環境は日々進化している。難しそうに思えても、自社の要求に応えるサービスが提供されている可能性があり、継続的に情報収集していく必要がある。

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