ソリトン、MDMツール「DME」新版--SaaSでも利用可能、Exchange Onlineに対応

山田竜司 (編集部)

2014-02-13 14:16

 ソリトンシステムズは2月12日、モバイル端末管理(MDM)ツールの新版「Dynamic Mobile Exchange(DME) 4.1 SP3」の販売を開始した。MicrosoftのSaaS「Office 365」に対応、社内ファイルサーバアクセスやファイル編集などの機能を強化した。

 MDMツールのDMEは、モバイルアプリ管理(Mobile Application Management:MAM)やモバイルコンテンツ管理(Mobile Contents Management:MCM)といった機能も搭載している。iOSやAndroidに対応したアプリ(DMEクライアント)と端末を認証、管理する「ゲートウェイサーバ」、社内システムと端末の間をつなぐ中継サーバの役割を担う「DMEコネクタ」で構成され、オンプレミス版かSaaS版を選択できる。

 暗号化した領域を「セキュア・コンテナ」として端末上に確保することで、メールやカレンダー、アドレス帳のほかウェブアプリ環境「AppBox」を利用できる。コンテナの内側にあるデータと外側にあるデータはやり取りできない。企業はコンテナの内側だけを管理し、盗難や紛失時には、遠隔からコンテナ内のデータを削除することで、セキュリティを保持する。

 新版では、Office 365の「Exchange Online」を利用できる。スマートデバイスからExchange Onlineのメールやスケジュール、アドレス帳、添付ファイルを閲覧、編集できる。セキュア・コンテナ内のAppBoxから社内のファイルサーバにアクセスできるようにな り、ファイルも編集できるようになった。

 ソリトンが現在提供しているDMEクラウドサービスでは、ユーザー企業の内部にあるExchangeやNotes、ウェブサーバと端末を接続するために、専用の接続サーバをユーザー企業のネットワークに設置している。今回からは、この接続サーバをソリトンが運用管理するクラウド基盤に設置して、ユーザー企業のサイトと仮想専用網(VPN)で接続するサービスを提供する。

 図の基本料として月額で発生する運用費用のほか、月々1台あたりのライセンス料、初期セットアップ費用がかかる。

 ソリトンシステムズはDME 4.1 SP3の販売目標を1年間で80社とした。

 


DMEクラウドサービスのイメージ(ソリトンシステムズ提供)

新サービスメニュー 一覧 100ライセンスまでの月額運用費用 (ソリトンシステムズ提供)

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]