ソリトンシステムズは2月12日、モバイル端末管理(MDM)ツールの新版「Dynamic Mobile Exchange(DME) 4.1 SP3」の販売を開始した。MicrosoftのSaaS「Office 365」に対応、社内ファイルサーバアクセスやファイル編集などの機能を強化した。
MDMツールのDMEは、モバイルアプリ管理(Mobile Application Management:MAM)やモバイルコンテンツ管理(Mobile Contents Management:MCM)といった機能も搭載している。iOSやAndroidに対応したアプリ(DMEクライアント)と端末を認証、管理する「ゲートウェイサーバ」、社内システムと端末の間をつなぐ中継サーバの役割を担う「DMEコネクタ」で構成され、オンプレミス版かSaaS版を選択できる。
暗号化した領域を「セキュア・コンテナ」として端末上に確保することで、メールやカレンダー、アドレス帳のほかウェブアプリ環境「AppBox」を利用できる。コンテナの内側にあるデータと外側にあるデータはやり取りできない。企業はコンテナの内側だけを管理し、盗難や紛失時には、遠隔からコンテナ内のデータを削除することで、セキュリティを保持する。
新版では、Office 365の「Exchange Online」を利用できる。スマートデバイスからExchange Onlineのメールやスケジュール、アドレス帳、添付ファイルを閲覧、編集できる。セキュア・コンテナ内のAppBoxから社内のファイルサーバにアクセスできるようにな り、ファイルも編集できるようになった。
ソリトンが現在提供しているDMEクラウドサービスでは、ユーザー企業の内部にあるExchangeやNotes、ウェブサーバと端末を接続するために、専用の接続サーバをユーザー企業のネットワークに設置している。今回からは、この接続サーバをソリトンが運用管理するクラウド基盤に設置して、ユーザー企業のサイトと仮想専用網(VPN)で接続するサービスを提供する。
図の基本料として月額で発生する運用費用のほか、月々1台あたりのライセンス料、初期セットアップ費用がかかる。
ソリトンシステムズはDME 4.1 SP3の販売目標を1年間で80社とした。
DMEクラウドサービスのイメージ(ソリトンシステムズ提供)
新サービスメニュー 一覧 100ライセンスまでの月額運用費用 (ソリトンシステムズ提供)