オープンソースのコンテナ技術「Docker」の開発で知られるDockerは米国時間10月7日、Koalityを買収したことを発表した。Koalityはテストツールなど継続的統合ソリューション技術を開発するベンチャー企業で、KoalityチームはDockerに加わる。これによりエンタープライズ分野を強化する狙いだ。
Dockerはコンテナ作成ツールで、アプリケーションの構築や実装を容易にすることから開発者の注目を集めている。Dockerは現在、より規模の大きなエンタープライズ市場に向けて開発を進めており、Koalityはこの一環と見ることができる。
Koalityは作成したコードをテストできるテストツールで、Dockerコミュニティの間ではすでに多用されているとのことだ。
Dockerは「Docker Hub Enterprise」の開発を進めているところで、同日よりKoalityの技術とチームはこの取り組みに統合される。「Docker化された分散アプリケーションのライフサイクル管理のためのソリューション開発を加速する」とDockerは意図を説明している。Dockerによると、Docker Hubにはすでに4万件以上のDocker化アプリが登録されているという。
DockerのCEO、Ben Golub氏は「既存のツールチェーンとプロセスに柔軟に統合でき、かつ実践的で直感的なアプリケーション開発ライフサイクルソリューション」とKoality技術を評価するとともに、KoalityのチームについてもPalantir出身であり機密セキュリティ分野に精通していると評価している。