Symantecは米国時間10月9日、2つの株式公開企業として分割することを認めた。Hewlett-Packard(HP)が2つに分割し、eBayがPayPalを分社化するなど、テクノロジ業界では企業の分社化が続いている。分割はSymantecの取締役会で全員一致で決議された。
Symantecはセキュリティに特化した会社と、情報管理に特化した会社の2つのブランドに分かれる。
情報管理の会社はバックアップとリカバリ、コンテンツアーカイブ、eDiscovery、ストレージ管理、可用性ソリューションなどの事業を引き継ぐ。
セキュリティ事業はコンシューマーとエンタープライズ向けのエンドポイントセキュリティ、エンドポイントマネジメント、暗号化、モバイル製品、SSL(Secure Socket Layer)証明書、ユーザー認証、データ紛失防止、ホステッド/マネージドセキュリティ、メール/ウェブ/データセンター用セキュリティなどの各ソリューションを担当する。
Symantecの最高経営責任者(CEO)は引き続きMichael Brown氏が務め、最高財務責任者(CFO)はThomas Seifert氏が続投する。
情報管理に特化した新会社は、ゼネラルマネージャーとしてQuantumのプレジデント兼最高執行責任者(COO)を務めたこともあるJohn Gannon氏が起用され、CFO代理としてSymantecのバイスプレジデントであるDon Rath氏が任命された。
情報管理会社への分社化は2015年12月末までに完了する予定であり、「Symantecの株主に対しては情報管理事業の100%を別途、非課税の新規公開株として分配する」と約束されている。
なお、J.P. Morgan Securitiesが移行期間中の財務アドバイザーを務めることになる。
Symantecは11月5日の市場取引終了後に予定されている第2四半期決算についての電話会議でさらなる詳細を説明すると約束した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。