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巻き返し狙う「Firefox」--新技術「Electrolysis」で高速化、サンドボックス化も

Stephen Shankland (CNET News) 翻訳校正: 佐藤卓 吉武稔夫 (ガリレオ)

2016-09-06 11:36

 あなたもブラウザを「Firefox」から別のものに乗り換えた人の1人かもしれないが、Mozillaはその状況に対処したいと考えているようだ。

 10年前のMozillaは、最先端のブラウザがどれほどの機能を実現できるのかを世界に示して、多くのユーザーを惹きつけていた。だが、それ以来、ブラウザ市場におけるパワーバランスを含め、状況は大きく変化した。

 しかし今、Mozillaはユーザーを取り戻そうと、「Electrolysis」と呼ばれる技術の導入を始めている。

 全盛期のFirefoxは、広く普及していたとはいえ沈滞気味だったMicrosoftの「Internet Explorer」よりはるかに優位を保っていた。だが、それ以降はGoogleの「Chrome」に後れを取り、ブラウザの世界市場シェアを解析しているStatCounterによると、Chromeがシェアを58%に拡大したのに対し、Firefoxのシェアは14%に沈んでおり、Microsoftの「Edge」やOpera Softwareの「Opera」といった競合製品が残りのユーザーを奪い合っている状況だ。

 Electrolysisは、Firefoxの栄光を復活させるために開発された技術で、クリック、スクロール、新しいタブの表示といった動作に対する反応が速くなるように設計されている。

 MozillaでFirefoxのロードマップおよびコミュニティー担当プロダクトマネージャーを務めるAsa Dotzler氏は、次のように述べている。「これによって、特に重いウェブページを読み込むときに、ブラウザのインターフェイスが大幅にスムーズになる。Chrome、Edge、Operaのきびきびとした動作は実に高く評価されている。Electrolysisによって、Firefoxでもこうした数々の機敏な動作が実現するだろう」

 Electrolysisは、Firefoxが2つのことを同時に実行できるようにするために、ブラウザの作業をそれぞれ別の演算プロセスに分割する。そのため、Facebookを画面に表示する処理がユーザーのマウスクリック操作に干渉することはない。「e10s」とも呼ばれるElectrolysisとマルチプロセスFirefoxによって、ブラウザの応答速度は、標準的なウェブサイトで400%、多くの要素がある複雑なウェブサイトで700%速くなるとDotzler氏は説明している。

 Mozillaは8月、Electrolysisを組み込んだFirefoxをユーザーの0.5%に初めて提供した。この初期テストがうまくいったため、Mozillaはこのアップデート版ブラウザの提供を徐々に拡大中だ。Electrolysisはあらゆる構成のFirefoxで動作するわけではない(現時点ではおよそ半数のユーザーしか利用できない)が、数週間以内にすべてのユーザーにこの機能を提供するとMozillaは述べている。

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