Bank of America Merrill Lynchら銀行6行が世界レベルのブロックチェーンネットワーク構築に向けて、「Global Payments Steering Group(GPSG)」を立ち上げた。Googleも出資した分散台帳技術Rippleの決済ネットワークを土台とし、ルールのあるブロックチェーン決済ネットワークを目指す。
Rippleが米国時間9月23日に発表したところによると、Bank of AmericaのほかSantander、Royal Bank of Canada、UniCredit、Standard Chartered、Westpac Banking Corporationの6機関がGPSGの設立メンバーとなり、銀行間のブロックチェーンネットワークを構築する。CIBCも参加する。
GPSGはRippleの決済ルール、標準の確立や維持を図るほか、Rippleを使った決済機能の実装支援も行う。これにより、取り決めに要する時間とコストを大幅に削減しつつ、新しい形でのトランザクションが可能になるとしている。
GPSG会長は、証券保管振替機関The Depository Trust & Clearing Corporation(DTCC)でプレジデント兼CEOを務めていたDonald Donahue氏が務める。Donahue氏は、「ブロックチェーン技術を使って国境を越えた送金のポリシーと管理に向けて、初めて主要な銀行が立ち上がる」と重要性を強調している。