トランプ氏、サイバーセキュリティ問題でIT企業と会合へ--元NY市長を橋渡し役に

Alfred Ng (CNET News) 翻訳校正: 矢倉美登里 吉武稔夫 (ガリレオ)

2017-01-13 10:58

 次期米大統領のDonald Trump氏は、元ニューヨーク市長のRudy Giuliani氏にシリコンバレーへの口利きを依頼している。

 Trump氏の政権移行チームは米国時間1月12日、Giuliani氏が企業のリーダーや技術の専門家に接触して一連の会合に招集し、Trump氏のサイバーセキュリティ対策を具体化するのを支援すると発表した。Giuliani氏は、Trump氏が解決を誓っているサイバーセキュリティ問題に関して、Trump氏のチームに助言も行う予定。


Rudy Giuliani氏
提供:Drew Angerer, Getty Images

 Giuliani氏本人は、サイバーセキュリティ問題に深入りしない見込みだ。Trump氏は、企業が直面している問題と対策について聞きたいと考えている。

 Giuliani氏は12日、Fox Newsに対して次のように語った。「サイバーセキュリティに対する答えは、民間にある。企業のリーダーや技術関係者を結集しようと考えている。大統領は継続的に彼らと会う予定だ」

 Giuliani氏は大統領選でTrump氏の相談役だった。一時期は、司法長官や国務長官など、政府閣僚への指名も検討されていた。

 Trump氏のサイバーセキュリティ対策は、下院議員のMike Pompeo氏や上院議員のDan Coats氏らが率いるとみられている。両氏はそれぞれ、中央情報局(CIA)長官と国家情報長官に指名されている。Trump氏は11日の記者会見で、米国政府のサイバーセキュリティが「最悪」だと非難し、政権発足後90日以内に米国のサイバーセキュリティの脆弱性について報告すると約束した。

 Giuliani氏は2016年1月以降、Greenberg Traurig法律事務所でサイバーセキュリティ担当責任者を務めている。それ以前は、ニューヨーク市長、米司法次官、司法省の麻薬担当部門責任者などを歴任してきた。

 Giuliani氏は、Trump政権とこれらIT企業との橋渡し役になる。PayPalの創設者であるPeter Thiel氏がTrump氏の政権移行チームで果たした役割に似ている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]