三菱UFJ銀行は、インターネットバンキングサービスにオンライン認証の国際規格「FIDO(Fast IDentity Online)」に準拠した指紋もしくは顔の生体情報による認証機能を導入した。同機能を開発、提供した日立製作所が発表した。
同行では、インターネットバンキングをスマートフォンアプリで利用する際の新たな本人認証機能として、11月21日に生体認証ログインサービスを開始し、利用者がIDやパスワードを入力することなく、セキュアかつ簡単にログインすることが可能となった。
FIDOは、スマートフォンなどの端末側で個人を認証し、ネットワークに個人情報を流さないオンライン認証プロトコルで、全世界で250以上の企業・団体が参加する非営利標準化団体「FIDO Alliance」が次世代のオンライン認証として仕様策定を推進する国際規格。
日立は、FIDO Allianceの創設メンバーかつボードメンバーであるNok Nok Labsが提供するFIDO標準規格対応ソフトウェアと、インターネットバンキングシステムの構築・運用ノウハウや生体認証に関する知見をベースに同機能を開発した。登録した生体情報は利用者の端末内で管理され、サービス事業者では保有しないFIDO規格の仕組みを生かし、安全性と利便性を両立した本人認証を実現できた。
システム概要図