DXC Technologyは、ソフトウェア開発会社Luxoftを約20億ドル(約2158億円)で買収する意向を発表した。
DXC Technologyによると、この買収によってデジタルの成長ならびに規模拡大戦略が加速するほか、Luxoftには現在1万3000人近くの従業員がいるため、デジタル関係の人材の幅も広がるという。
買収契約の条件に従って、LuxoftのクラスAおよびクラスBの発行済み普通株はすべて、1株あたり現金59ドルで買い取られる。
ロシアで設立され、スイスのツークに本社を置くLuxoftは、北米や欧州、アジア太平洋地域の企業に、デジタル戦略コンサルティングおよびエンジニアリングのサービスを提供している。
Luxoftは、分析やユーザー体験/ユーザーインターフェース、モノのインターネット(IoT)、ブロックチェーンの分野で活動し、アウトソーシング型エンジニアリングサービスやクラウド、DevOpsにも手を広げている。
DXC Technologyによれば、Luxoftはこの1年間で9億1100万ドルの売り上げを計上しているという。
DXC TechnologyはLuxoftの買収完了後に販売を予定している新製品で、金融サービス、保険、ヘルスケア、ライフサイエンス、自動車(具体的には、コネクテッドカーサービス向けのクラウドやセキュリティ)の分野を狙っている。
Luxoftは、社名に「A DXC Technology Company」が追加され、現在の社長兼最高経営責任者(CEO)のDmitry Loschinin氏が今後も率いる。Loschinin氏は、DXC Technologyの会長兼社長兼CEOであるMike Lawrie氏の指揮下に入る。
買収に関しては、Luxoftの83%を所有する株主による投票を実施する必要があり、規制当局の承認を受けて、2019年6月に買収は完了する予定だ。
DXC Technologyは、Computer Sciences Corp(CSC)とHewlett Packard Enterprise(HPE)のエンタープライズサービス部門が経営統合して2017年4月に設立された。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。