HPは、次世代の仮想現実(VR)商用ヘッドセット「HP Reverb Virtual Reality Headset - Professional Edition」を4月末に649ドル(約7万2000円)で発売すると発表した。企業での利用をさらに拡大させる動きだ。
HPはゲーミングなどを想定した消費者向けモデルの発売も発表したが、主眼は企業だと、HPのVRヘッドセット担当グローバルリード、John Ludwig氏は述べた。
HPのゲーミングPC「OMEN」の製品マネージャーを務めたこともあるLudwig氏によると、企業向けパイロット生産が開始されたという。HPがReverbで焦点を当てる業界には、以下が含まれる。
- 建築やプロダクトデザイン
- ヘルスケア
- トレーニング
- 位置情報ベースのエンターテインメント(テーマパーク)
提供:HP
Ludwig氏によると、多くの企業コンテンツはテキストと使用事例なので、HPは最新のReverbでは快適さや解像度に重点を置いたという。「快適さは、より広範に普及するうえでの課題だった」とLudwig氏は述べた。HP Reverbの仕様に関しては、片目あたりの解像度が2160×2160、視野角が114度で、「Windows Mixed Reality」および「StreamVR」と互換性がある。デスクトップおよびモバイルPC対応3.5mのヘッドセットケーブルと、「HP Z VR Backpack」対応0.6mのヘッドセットケーブル、モーションコントローラ2個を備える。
HPの新型ヘッドセットReverbは、解像度が「HP Windows Mixed Reality Headset」の2倍で、重量が1.1ポンド(約500g)、スペーシャルオーディオ(空間音声)をサポートし、Bluetooth接続できるペアリング済みモーションコントローラが付属する。
筆者がReverbを試したところ、これまでに試してきたヘッドセットよりも軽く感じられ、使い心地も比較的良かった。
気になるのはReverbがワークステーションに接続しなければならない点だが、Ludwig氏は、より高い演算処理性能を利用するためだとし、企業でのトレーニングというユースケースでは必ずしもモビリティが求められていないと説明した。
「HP Reverb Virtual Reality Headset - Consumer Edition」は4月末に599ドル(約6万7000円)で発売される予定だ。この価格には、0.6mのヘッドセットケーブルと洗濯可能な布製フェイスクッションを除き、Pro Editionのすべての付属品が含まれる。Consumer Editionには1年間の限定保証が付いている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。