エプソン、スタンダードノートPC新製品--組み込みOS搭載モデルもラインアップ

藤代格 (編集部)

2019-04-17 07:00

 見込受注生産(Build To Order:BTO)方式を採用するPCメーカーのエプソンダイレクト(長野県塩尻市)は4月16日、オフィス向けノートPC「Endeavor NJ4300」「Endeavor JN4300」を発表した。15.6型ノートPC「Endeavor NJ4100E」の後継モデルで、フルHD液晶や最大4コア8スレッドのWhiskey Lake世代のCPUを搭載可能。同日から同社のECサイト「エプソンダイレクトショップ」、コールセンター(0120-545-101)で受注を開始した。

NJ4300/JN4300(出典:エプソンダイレクト)
NJ4300/JN4300(出典:エプソンダイレクト)

 Endeavor NJ4300では、タッチパッド左上に指紋認証デバイスを標準搭載。Windows 10のオプションとなる生体認証機能「Windows Hello」を利用した生体認証が活用できるという。パスワード入力と比較して素早いログインが可能で、覗き見によるパスワード流出の防止にもつながるとしている。

 PC内の部品を制御するファームウェアとOSの中間に位置し、PC起動時に実行されるUEFI (Unified Extensible Firmware Interface)の設定でUSB、メモリーカードスロットなどメディアの書き込み無効化が可能。管理者向けのパスワード「スーパーバイザーパスワード」を設定すれば、UEFI設定の変更を防止でき、データ持ち出しによる情報漏えい対策に高い効果が期待できるという。

 液晶は15.6型のHD(1366×768)かフルHD(1920×1080)の2種類から選択可能。CPUは第8世代のCore i3-8145U(2.10GHz)かCore i5-8265U(1.60GHz)から選択できる。

 標準構成のメモリは4GBだが、32GBまで選択できる。同様にストレージは、ハードディスクドライブ(HDD)500GBの標準構成に加えて、ソリッドステートドライブ(SSD)でmSATAの上位規格「M.2 SSD」や、IntelとMicronが共同で開発した高速メモリー技術「Optaneメモリー」を使う「Optaneメモリー+HDD」などが選択可能。M.2 SSD選択時は、最大2基のストレージを搭載できるとしている。

NJ4300の販売構成例(出典:エプソンダイレクト)
NJ4300の販売構成例(出典:エプソンダイレクト)

 Endeavor JN4300は、受付端末や工場ライン制御などの特定用途向けに提供し、大型のアップデートや機能更新が発生しないOS「Windows 10 IoT Enterprise 2019 LTSC」を搭載。組込向け用途で需要が高い、利用者の機能を制限する「ロックダウン」機能などが活用可能で、使用アプリの限定、不要な通知のオフなどができる。

JA994(出典:エプソンダイレクト)
JA994(出典:エプソンダイレクト)

 同日には、Windows 10 IoT Enterprise 2019 LTSCをプリインストールしたデスクトップPC「Endeavor JA994」も発売。2018年10月16日に発売した「Endeavor AT994E」をベースに提供する。インテルの6コア12スレッドの第8世代CPUや最大32GBのメモリーが搭載できるとしている。

JA994販売構成例(出典:エプソンダイレクト)
JA994販売構成例(出典:エプソンダイレクト)

 税別の基本構成価格は、NJ4300が8万6000円から。JA994が7万1000円から。

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