富士通は5月9日、スポーツのデジタルビジネス分野で米Under Armourの日本総合代理店を務めるドームと協業したことを発表した。
今回の協業は、スポーツ競技場を中心とした地域創生モデルの構築やスポーツビジネスのデジタル化など、新たなビジネスモデルの創出を模索する。具体的には「いわきFCにおける観戦者向けサービスの実証」や「競技者向けサービスの共同開発」を実施する。
協業のイメージ(出典:富士通)
いわきFCは、ドーム傘下のいわきスポーツクラブが運営するプロサッカーチームで、富士通のスポーツ向けデータ管理基盤(DMP)を活用したスマートフォンアプリを開発する。2019年の興行試合において、電子チケットの購入やチケットレス入場、電子オーダーによる飲食注文などのサービス実証を行う。その後は、競技場の周辺地域も含めた飲食店のクーポン配信といった機能を追加していき、観戦者に対してさまざまなサービスを提供する。これによっていわきFCのファン体験を強化していく。
また、育成年代のアスリートを対象に個人の成長記録をDMPに蓄積し、トレーニングの質向上を目指す。個人の記録に合わせてトレーニングメニューを考案するサービスを2019年度内に開発・実証し、2020年度以降の本導入を計画する。