最高経営責任者(CEO)や上級幹部は自社の成長見通しをより気にかけるようになってきており、生産性を向上させるとともに、コストを削減するための武器としてのテクノロジーに目を向けるようになってきている。これがGartnerの調査結果によって浮き彫りにされた現状だ。
GartnerはCEOと上級幹部、あわせて473人を対象として、2019年と2020年における企業のテクノロジー計画に関する調査を実施した。その結果、自社の成長を最優先課題に据えているとした回答者は53%だった(前年は40%)。コスト管理も優先順位という点でランクを上げている。
ここで、CEOが自社の優先課題として挙げたものを概説したい。
以下は今回の調査で得られた重要な知見だ。
- CEOの23%は貿易戦争によって自社の業務に重大な影響が及んでいるとしている。
- この他に、貿易戦争について懸念しているCEOもいる(58%)。
- CEOの82%はデジタルビジネスやデジタル変革の取り組みを実施してきている。
- CEOの27%はコスト管理やコスト統制の手段としてテクノロジーを捉えている。
- 生産性向上のための手段を問う質問では、上位2つのうちの1つにテクノロジーが挙げられている(47%)。
- 最も伸ばすべき組織の能力としてCEOが挙げたのは、人材管理(18%)、テクノロジーの活用とデジタル化(17%)、データ管理(15%)だった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。