ハイパーコンバージド、仮想化環境の標準的な選択肢に--2023までは18%成長

藤代格 (編集部)

2019-07-09 07:15

 IDC Japanは7月8日、2018~2023年の国内ハイパーコンバージドシステム(HCI)市場予測を発表した。2018年の支出額は前年比成長率93.9%の305億2000万円。仮想デスクトップ基盤(VDI)、サーバー仮想化の際の標準的なITインフラと位置づけられ、年間を通して幅広い産業分野の大手企業へ導入。急成長が継続しているという。

 2018~2023年の年平均成長率(Compound Annual Growth Rate:CAGR)を18.1%、2023年には700億7800万円になると予測。俊敏性や柔軟性の向上、マルチクラウドでのITインフラ管理の統合、ハイブリッドクラウドの実現などをもたらし、短期的には仮想化環境における課題解決、中長期的にはデジタルトランスフォーメーション(DX)やDXによって創出される次世代ワークロードへ対応するITインフラとして普及するという。

 IDC Japanでエンタープライズインフラストラクチャのシニアマーケットアナリストを務める宝出幸久氏は、「国内HCI市場は急成長が続いている。今後も仮想化環境の課題を解決するインフラストラクチャとしての需要を中心に普及する。中長期的にはDXによって創出される次世代ワークロードへの対応、ハイブリッドクラウドの実現など、ITインフラ変革を進める上でますます重要な役割を果たす」とコメントしている。

国内HCI市場予測、2018~2023年(出典:IDC Japan)
国内HCI市場予測、2018~2023年(出典:IDC Japan)

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