リコー、道路の維持・管理向けに「路面モニタリングサービス」を開始

NO BUDGET

2019-08-08 10:03

 リコーは、独自開発の路面性状モニタリングシステムを用いた社会インフラ向け点検サービス「リコー 路面モニタリングサービス」の提供を開始すると発表した。

 このサービスは、複数のステレオカメラを搭載した一般車両を使って、走行中に路面状態を撮影し、機械学習による分析を通じて、撮影から測定結果の算出、報告書作成までを自動的に行う。モニタリングシステムは、2018年度にステレオカメラで構成されるシステム搭載車としては初めて土木研究センターによる「路面性状自動測定装置の性能確認試験」に合格し、性能確認試験合格車両での測定が求められる公共事業の路面性状調査業務の実施にも対応できる。

路面性状モニタリングシステムを搭載した車両
路面性状モニタリングシステムを搭載した車両

 一般的に、道路の維持管理の指標には、「ひび割れ率」「わだち掘れ量」「平たん性」の3種類のデータが利用される。同サービスでは、ステレオカメラで路面の三次元画像と輝度画像を同時に撮影し、人工知能による輝度画像の機械判読から「ひび割れ率」、三次元画像から「わだち掘れ量」と「平たん性」を算出し、これら3種類のデータを自動算出する。併せて道路の維持管理の総合的な指標「MCI(Maintenance Control Index)値」も算出し、道路修繕の優先順位を効率的かつ的確に判断する。

 サービスのモニタリングシステムに一般車両を利用することで、計測装置の製作や維持管理費用も大幅に抑制されることに加え、手作業による測定結果の算出や報告書作成までのプロセス全体の自動化による費用節減効果もあり、点検での総コストを大幅に低減するという。

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