国内地方のIT支出は縮小、地場企業は事業の見直しを--IDC

ZDNET Japan Staff

2020-01-16 10:47

 IDC Japanは1月15日、国内IT市場動向の最新予測を発表した。2020年の国内IT支出は、2019年までのPC更新需要の反動によって、前年比成長率でマイナス1.4%の17兆6861億円としている。

 しかし同社は、企業でのシステム刷新や「働き方改革」での業務効率化を目的とした新規システム開発は堅調だとし、2021年以降はIaaSなどITインフラ、ソフトウェア、ビジネスサービスが堅調な伸びを見せるほか、5G(第5世代移動体通信)関連投資で市場全体では緩やかに回復すると予想する。

 また地域別では、東京五輪関連や大企業のIT投資が旺盛な東京を除いてマイナス成長を予想する。2021年以降は、2025年の大阪万博開催を控える近畿地方や、地域再開発事業が活発な東海地方など都市圏でプラス成長の回復を見込んでいる。

 一方で、地域のIT支出が活発な福岡県を除く、北海道、東北、北陸、甲信越、中国、四国は、地域けん引する産業がないことや人口減少による経済の停滞で、2021年以降もほぼ横ばいかマイナス成長が続き、IT支出が長期的に抑制されていくという。

 同社は、特に地場のシステムインテグレーターや販売代理店における今後のビジネスの成長性が大きな課題だと指摘、地域特性に応じて販売方法の見直しと再構築が必要だと提起している。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  4. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

  5. セキュリティ

    VPNの欠点を理解し、ハイブリッドインフラを支えるゼロトラストの有効性を確認する

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]