IBM、新型コロナ関連の質問に対応する「Watson Assistant for Citizens」提供

Larry Dignan (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2020-04-03 11:11

 IBMは米国時間4月2日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連で殺到する照会電話に政府機関や学術機関、ヘルスケア組織が対処できるよう支援するためのサービス「IBM Watson Assistant for Citizens」の提供を開始したと発表した。

 同社によると、このサービスは、IBM Researchの自然言語処理テクノロジー、「IBM Watson Assistant」、「IBM Watson Discovery」の機能を組み合わせたものだ。このサービスは少なくとも90日間無償で提供され、オンラインと電話のフォーマットで利用可能だという。

 IBMによると、COVID-19関連の照会に対する待ち時間は2時間を超えているという。「IBM Watson」を介した人工知能(AI)の活用で、COVID-19に関する一般的な疑問に答える時間を短縮できる可能性がある。

 IBMのパブリッククラウド上で利用可能となっているWatson Assistant for Citizensは、米疾病対策予防センター(CDC)や、州や都市、学区などの地域当局といったさまざまな情報源からのデータを取り込むようになっている。

 IBMによると、Watson Assistant for Citizensはまず英語やスペイン語で利用可能になっており、11の言語向けにも対応する。またこのサービスでは、COVID-19に関する、訓練済みの15種類の「インテント」やクエリーが用意されているという。

 同サービスは米国で利用可能になっている。また、チェコやフィンランド、ギリシャ、イタリア、ポーランド、スペイン、英国などの組織と連携している。

 IBMはこれまでに、COVID-19の研究者向けにスーパーコンピューターのリソースを提供しているほか、The Weather Companyと連携し、新型コロナウイルスの感染状況を示すマップを公開している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]